04.【資料2-1】標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)(案)1/2 (140 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31652.html |
出典情報 | 標準的な健診・保健指導プログラム改訂に関するワーキンググループ(第2回 3/7)《厚生労働省》 |
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※下記の1.と2.と3.の情報提供を組み合わせて使用してください。
1.禁煙の重要性を高めるための情報提供
*ここでの喫煙は、紙巻きたばこだけでなく加熱式たばこも含みます。
① 血圧高値の場合
喫煙と高血圧は日本人が命を落とす二大原因であることがわかっています。喫煙と高
血圧が重なると、いずれも該当しない人と比べて、約 4 倍、脳卒中や心臓病で命を落と
す危険が高まります。また、高血圧があると、高血圧がない場合と比べて喫煙の影響が
強く出やすく、脳卒中や脳梗塞になる確率がより高くなります。この健診を機会に禁煙
されることをお勧めします。
② 脂質異常の場合
喫煙すると、血液中の善玉(HDL)コレステロールが減少したり、中性脂肪や悪玉
(LDL)コレステロールが増加することがわかっています。また、喫煙と脂質異常が重
なると、動脈硬化がさらに進んで、いずれも該当しない人と比べて、約 4 倍心筋梗塞で
死亡する確率が高くなります。この健診を機会に禁煙されることをお勧めします。
③ 血糖高値の場合
喫煙すると、血糖値が上昇したり、糖尿病に約 1.4 倍かかりやすくなります。その理
由は、喫煙によって交感神経の緊張が高まって血糖値があがることと、膵臓から分泌さ
れるインスリンというホルモンの効き具合が悪くなるためです。また、喫煙と糖尿病が
重なると、喫煙しない場合と比べて、動脈硬化がさらに進んで、約 1.5~3 倍、脳梗塞
や心筋梗塞で命を落としやすくなります。さらに、腎臓の機能もより低下しやすいこと
が報告されています。この健診を機会に禁煙されることをお勧めします。
④ メタボリックシンドロームの場合
喫煙すると、血液中の善玉(HDL)コレステロールが減少したり、中性脂肪や血糖値
が増加するため、メタボリックシンドロームになりやすいことがわかっています。また、
喫煙とメタボリックシンドロームが重なると動脈硬化が更に進んで、いずれも該当しな
い人と比べて、約 4~5 倍、脳梗塞や心筋梗塞にかかりやすくなります。この健診を機
会に禁煙されることをお勧めします。
⑤ 上記いずれもない場合
喫煙を続けていると、肺がん等のがん、脳梗塞や心筋梗塞、糖尿病、COPD(慢性閉
塞性肺疾患)等種々の病気にかかりやすくなるため、現在の良い状態を維持できなくな
ってしまう可能性があります。この健診を機会に禁煙されることをお勧めします。
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