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04.【資料2-1】標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)(案)1/2 (86 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31652.html
出典情報 標準的な健診・保健指導プログラム改訂に関するワーキンググループ(第2回 3/7)《厚生労働省》
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身体活動や運動そのものを増やすためのアドバイスよりも、
「土曜日の
6時半から近くの公園でラジオ体操をやっていますよ」「公民館でヨガ
教室に参加できますよ」といった情報の提供が効果的である。



身体活動・運動は、減量ならびに生活習慣病の改善の効果が認められる
一方で、誤った実施により、足腰の痛みや思わぬ事故につながる可能性
がある。これらを予防し、安全に運動・身体活動を指導するための具体
的な判断・対応の手順については、最新の「健康づくりのための身体活
動基準2013」を参照すること。

留意事項



3項目のうち「いいえ」の回答となった項目が改善すべき点と言えるが、
一方で、その項目は対象者の生活環境により達成が困難な項目とも言え
る。例えば仕事や家事が忙しく余暇時間がない場合、質問10が「いい
え」と回答される場合が多いが、その対象者に「余暇時間に運動しまし
ょう」と指導しても、その達成は困難と言わざるを得ない。逆に「はい」
と回答された項目をより一層増やして頂くという指導法も検討すべき
である。



身体活動・運動の量や歩行速度と生活習慣病の発症や死亡リスクとの
間には負の量反応関係が存在している。保健指導の際には、質問票の回
答が「いいえ」から「はい」に変化しなくても、現状よりも少しでも増
やす、速くするといった実現可能な目標の設定が可能である。



「健康づくりのための身体活動基準2013」や「健康づくりのための身
体活動指針(アクティブガイド)
」でも、
「+10(プラステン)

(今より

対応方法

も10分多く体を動かす)という敷居の低いメッセージを用いて、身体
活動の増加を推奨している。


留意事項での身体活動。運動に伴う傷害予防のために、身体活動・運動
増やして頂く際には、1)体を動かす時間は少しずつ増やす(+10(プ
ラステン)くらいから)
、2)体調が悪い時は無理しない、3)病気や
痛みがある場合は、医療機関に相談を、の3点を初回支援の際に指導す
ることが安全対策として必須である。

参考資料
これら3つの質問は、
「健康づくりのための身体活動基準2013」及び 「健康づくりのため
の身体活動指針(アクティブガイド)
」に準じている。それぞれの質問に対する回答から、
対象者が①気づく(体を動かす機会の認知)、②始める(身体活動の開始)、③達成する(年
齢に応じた目標運動量の達成)
、④つながる(他者との身体活動習慣の共有)のいずれの行
動変容ステージにあるかを判断することができ、ステージに応じた指導を行う際に有用で
ある。
ステージの判断基準
⑪ 1日1時間以上の身体活動
⑩ 運動習慣がある
⑫ 歩く速度が速い

はい
はい

いいえ
いいえ
はい

82

いいえ

はい

いいえ
はい

いいえ