04.【資料2-1】標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)(案)1/2 (82 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31652.html |
出典情報 | 標準的な健診・保健指導プログラム改訂に関するワーキンググループ(第2回 3/7)《厚生労働省》 |
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20歳の時の体重から10kg以上増加している。
選択肢
①はい ②いいえ
目的
エネルギー収支バランス(エネルギーの摂取と消費のバランス)を把握す
る。
体重の増加は摂取エネルギーが消費エネルギーを上回っていることを意味
解説
している。生活習慣の変化に起因するエネルギー過多を把握することがで
きる。現在のメタボリックシンドロームやそのリスク要因の保有状況、生活
習慣の乱れについて把握しやすい項目である。
20 歳の時の体重から10kg以上増えていた方は、増えていなかった方に比
べて、
メタボリックシンドローム、高血圧・脂質異常症などの生活習慣病を有
していた。また、運動、食事、睡眠、喫煙などの好ましくない生活習慣
を有していた。1
エビデンス
糖尿病発症のハザード比が3.09であった。2
心筋梗塞・狭心症・脳卒中の発症が1.10倍であった。3
現在、非肥満の方でも、メタボリックシンドロームのリスク要因を多く
有していた。4
聞き取り
ポイント
体重の変化に加え、BMI・腹囲・採血等の健診項目や運動・食事・睡眠
などの生活習慣に関わる質問項目と併せて確認をする。
体重増加の時期や増加量(少しずつ増えてきたのか、最近急に増えたの
かなど)
、生活の変化 並びに本人の捉え方等についても確認をする。
「はい」の場合
声かけの例
「いつ頃から体重が増え始めましたか?」
「この一年間の体重の変化はいかがですか?」
「体重が増え始めた頃、何か生活の変化はありましたか?」
「いいえ」の場合
「体重が増えすぎないように工夫していらっしゃるのですね」
「今までに、体重が大きく変化したことはありませんか?」
20歳の時の体重からの減少にも留意が必要(特にBMIが18.5kg/m2
未満の方など)
。
留意事項
継続して痩身傾向にある場合にも留意すること。
体重増加の要因として、生活習慣の他にも、家庭環境や社会経済的状況
なども念頭に置いた対応が望ましい。
20歳の時の体重から10kg以上増えている場合
① 長期的に増加している場合
⇒ 本人の認識を確認し、生活習慣改善に向けた情報提供・助言を行う。
対応方法
② 最近は一定の場合
⇒ 体重維持を支持しつつ、現在のBMIを考慮したうえで、体重維持・生活
習慣改善に向けた情報提供・助言を行う。
③ 最近、大幅に増加した場合
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