04.【資料2-1】標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)(案)1/2 (93 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31652.html |
出典情報 | 標準的な健診・保健指導プログラム改訂に関するワーキンググループ(第2回 3/7)《厚生労働省》 |
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就寝前の2時間以内に夕食をとることが週に3回以上ある。
選択肢
① はい ② いいえ
目的
夕食の摂取状況を把握する。
「はい」と回答し、かつ健診結果で肥満傾向、高血糖、糖尿病、高トリグリ
セライド血症、低HDL血症がある場合は、仕事や家庭のやむを得ない事情
解説
等を確認・共感した上で、少しでも改善できるようにするための工夫を共に
考える等の支援を行う。対処法として、就寝時間を遅らせるのではなく、た
とえば早めの時間に食事をとる工夫をしたり、間食等を工夫して就寝前の
エネルギー、糖質等の摂取を控える等の方法がある。
特定保健指導を受けた2239人を対象とした研究では、1年後の健診
で、
「就寝前の2時間以内に夕食を取ることが週に3回以上ある」ことが
改善した者では、改善しなかった者に比べて、腹囲が有意に減少し、
HDLコレステロールが有意に増加したことが報告されている1。
40-74歳の女性19687人を対象とした横断研究で、
「就寝前の2時間
以内に夕食を取ることが週に3回以上ある」ことと、肥満との関連が報
告されている2。また、0-74歳の男女1906人を対象とした横断研究
で、「就寝前の2時間以内に夕食を取ることが週に3回以上ある」こと
と、肥満、中心性肥満との関連が報告されている3。
30-79歳の男女766人を対象とした横断研究では、就寝前の3時間以
内に夕食をとる群では、就寝の3時間以上前に夕食をとる群に比べて、
BMIと腹囲が有意に高値であったとする報告がある4。
エビデンス
一方で、20-49歳の男性45524人を対象とした横断研究では、
「就寝
前の2時間以内に夕食を取ることが週に3回以上ある」ことと肥満との
関連はなかったと報告されている5。また、製造業5社の健康保険組合
に所属する40-64歳の47172人を対象とした横断研究でも、
「就寝前
の2時間以内に夕食を取ることが週に3回以上ある」こととメタボリッ
クシンドロームとの関連はなかったことが報告されている6。さらに、
糖尿病を発症していない40-74歳の197825人を対象とした後ろ向
きコホート研究で、「就寝前の2時間以内に夕食を取ることが週に3回
以上ある。
」ことと糖尿病発症との関連はなかったとの報告がある7。
40-55歳の8153人を対象とした横断研究では、
「就寝前の2時間以内
に夕食をとることが週に3回以上ある」ことも「夕食後に間食すること
が週に3回以上ある」こともない群と、
「就寝前の2時間以内に夕食をと
ることが週に3回以上ある」群のメタボリックシンドロームのオッズ比
に有意差はなかったと報告されている8。
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