04.【資料2-1】標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)(案)1/2 (105 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31652.html |
出典情報 | 標準的な健診・保健指導プログラム改訂に関するワーキンググループ(第2回 3/7)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
睡眠で休養が十分とれている。
選択肢
①はい ②いいえ
作業能力の低下や事故の原因になるばかりでなく、循環器疾患、代謝障害
目的
などのリスク因子である睡眠の量や質、睡眠呼吸障害の可能性を評価す
る。
「いいえ」と答えた者は、睡眠の「量」又は「質」に問題がある可能性が
ある。量すなわち睡眠時間が不足している場合は、仕事や家庭のやむを得
解説
ない事情等を確認し共感した上で睡眠時間を確保できるよう支援する。特
に6時間未満の短時間睡1は体や心の健康によくないことを説明する。睡眠
の質に問題がある場合は、
「健康づくりのための睡眠指針2014」12か条
2
等を参照して支援を行う。
睡眠時間が6時間未満の場合は、一般的な健康状態(general health)が
エビデンス
損なわれ、心血管障害、代謝障害のリスク度が高まる。また、心の健康に
も影響するほか、免疫力が低下し、作業能力も低下する。体脂肪率も増加
する1。
聞き取り
肥満、高血圧、糖尿病、心房細動、心疾患、脳卒中後等では「睡眠時
無呼吸症候群(SAS)」を合併していることが多い。昼間の眠気、充
ポイント
足感のない睡眠、いびき、夜間のあえぎ、窒息感等の状況を確認する。
「いいえ」の場合
「何時間(何時から何時)寝ていますか?」
「寝付けないことが多いです
か?」
声かけの例
睡眠で重要な事は量と質であることを説明し、まずは睡眠時間を6時
間以上確保するように説明する。
6時間未満の睡眠は生活習慣病につながり、心の健康にもよくないこ
とを伝える。
肥満、高血圧、糖尿病、心房細動、心疾患、脳卒中後等では「睡眠時
無呼吸症候群(SAS)
」を合併していることが多い3。昼間の眠気、充
足感のない睡眠、いびき、夜間のあえぎ、窒息感等の状況を確認する。
SASの内90%以上を占める通常いびきを伴う閉塞性SASでは、3大
要因は肥満、加齢、男性であり、減量が有効なことから、減量への動
機付けにつなげることができる。たとえば体重の10%の減量で睡眠
時無呼吸は約30%減少すること 4等を説明する。必要に応じて減量
留意事項
や、SAS治療用のマウスピース、CPAP等の治療法、医療機関の受診
についても情報を提供する5。
この質問に「いいえ」と回答した場合、睡眠で重要な事は量と質であ
ることを説明し、まずは睡眠時間を6時間以上確保するように説明す
る。6時間未満の睡眠は生活習慣病につながり、心の健康にもよくな
いことを伝える。不眠症も心と体の健康を害することがあることを説
101