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04.【資料2-1】標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)(案)1/2 (148 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31652.html
出典情報 標準的な健診・保健指導プログラム改訂に関するワーキンググループ(第2回 3/7)《厚生労働省》
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しいからと慢性腎臓病を放置することなく、医療機関を受診して、早い段階で治療を始
めることが重要です。

② 尿蛋白(±):弱陽性の場合
今回の健診の結果、尿蛋白が弱陽性であることがわかりました。尿蛋白弱陽性は、確
定的ではありませんが、慢性腎臓病の存在を示唆するサインです。あなたは慢性腎臓病
の可能性がありますが、尿蛋白は少ないため、医療機関を受診する必要はありません。
尿蛋白が陽性になる原因には悪い生活習慣が関わっている可能性があります。まずは生
活習慣の改善に取り組んでください。
高血圧や糖尿病、脂質異常症等生活習慣病の存在は慢性腎臓病の危険因子です。この
ため生活習慣病の合併がある場合には、尿蛋白が±であっても医療機関を受診して詳し
い検査を受けてください。慢性腎臓病を発症したり、これ以上悪化させないために、生
活習慣病(高血圧、糖尿病、脂質異常症等)がある場合には、しっかりと治療すること
が大切です。
慢性腎臓病の発症や悪化に関係する生活習慣としては、食塩の過剰摂取、喫煙、不規
則な生活などがあります。尿蛋白が±ですから、医療機関を受診しない場合でも、生活
習慣の改善に取り組んでください。喫煙者ではぜひ禁煙しましょう。またメタボリック
シンドロームやその予備群、肥満がある場合は、その改善が必要です。適正体重を維持
する、または目指すためにも、総エネルギー摂取量を適正にし、運動して下さい。
慢性腎臓病の人では、そうでない人に比べて、透析治療が必要な状況に 10 倍以上な
りやすく、脳卒中や心臓病の発症やそれによる死亡の危険が2倍以上になることが分か
っています。しかし、これらの危険は、適切な治療により軽減することが可能です。
そして慢性腎臓病を早期発見するためにも来年も健診を受けましょう。

③ 尿蛋白(-):陰性の場合
今回の健診の結果、尿蛋白は陰性であることがわかりました。今回の結果では、慢性
腎臓病を疑う尿の異常(尿蛋白)はありませんでした。引き続きご自身の身体の状態を
確認するために、これからも健診を受診しましょう。
ただし、下記(※)の慢性腎臓病の危険因子を有する場合は、一般的に、慢性腎臓病
の発症予防が必要であると考えられます。
(※)慢性腎臓病の危険因子:
肥満、メタボリックシンドローム、喫煙、高血圧、糖尿病、脂質異常症、治療
中あるいは治療が必要な高尿酸血症、慢性腎臓病の家族歴、過去の健診での尿異
常(尿蛋白陽性)
、高齢(65 歳以上)
これらの危険因子は、血管に負担をかけ、動脈硬化を進行させるため、多くの血管が
集まっている腎臓も障害されます。
生活習慣病(高血圧、糖尿病、脂質異常症等)は慢性腎臓病の危険因子ですから、し

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