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04.【資料2-1】標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)(案)1/2 (61 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31652.html
出典情報 標準的な健診・保健指導プログラム改訂に関するワーキンググループ(第2回 3/7)《厚生労働省》
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第6章 生活習慣病対策のための標準的な健診・保健指導の方向性
6-1 高齢者に対する健診・保健指導
(1)基本的な考え方について
○ 高齢者では健康状態や生活状況の個人差が大きくなるため、それらを踏まえ
た情報提供、保健指導が必要である。
○ 若年期からの生活習慣病の結果が、高齢期での重症化事例や複数の慢性疾患
につながる。栄養・食生活や身体活動等についての保健指導や、たとえば糖
尿病性腎症重症化予防事業等を活用し、定期的な医療機関への受診につなが
っていない者に対する受診勧奨等を行うことが重要である。
○ 市町村においては、健康増進を担当する課、医療保険を担当する課、高齢者
福祉を担当する課等が高齢者の特性を踏まえた保健事業と介護予防を一体
的に実施し、高齢者の健康の保持増進と生活機能の維持・向上に努めている。
従ってデータ等の相互提供等により各課が連携を図りながら実施すること
が望ましい。

(2)65歳以上74歳以下の者に対する健診・保健指導の在り方につい

○ 65 歳以上では、BMIは基準を超えないが腹囲が基準値以上であるケース
が増えるとの報告もあるo。これは筋肉量が減少する一方で、内臓脂肪量が
蓄積するためであると考えられている。
○ 高齢者への健診・保健指導では、メタボリックシンドローム対策に重点を置
いた生活習慣病対策から、体重や筋肉量の減少、低栄養等によるロコモティ
ブシンドロームやフレイル等の予防・改善に着目した対策に徐々に転換する
ことも必要である。
○ そのため、高齢者への保健指導では、体重変化や易疲労感及び活力の低下、
握力低下や歩行速度低下、身体活動量の減少の有無を確認することが望まし
い。その上で、筋肉量の維持に留意し、食事・運動の重要性を伝える必要が
ある。筋肉量を維持することは、生活機能を維持することにもつながり、介

o

「健康日本21(第二次)地方計画推進のために地方自治体による効果的な健康施策展開のた
めの既存データ(特定健診データ等)活用の手引き」(平成 22-24 年度厚生労働科学研究費
補助金循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業「生活習慣病予防活動・疾病管理に
よる健康指標に及ぼす影響と医療費適正化効果に関する研究」(研究代表者:津下一代))

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