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04.【資料2-1】標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)(案)1/2 (147 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31652.html
出典情報 標準的な健診・保健指導プログラム改訂に関するワーキンググループ(第2回 3/7)《厚生労働省》
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尿蛋白に関するフィードバック文例集
※血清クレアチニンを測定していない場合に使用してください。
【健診判定と対応の分類】
健診判定
異常

尿蛋白 陽性
(1+/2+/3+)

正常

対応
① 医療機関の受診を

尿蛋白 弱陽性(±)

② 生活習慣の改善を

尿蛋白 陰性(-)

③ 今後も継続して健診受診を

慢性腎臓病(CKD)とは?
慢性腎臓病は、腎臓に障害があるか、又は腎臓の働き(腎機能)の低下が 3 か月以
上続いている状態です。通常、尿蛋白陽性・アルブミン尿異常等の尿検査の異常、
または腎機能低下(血液検査の血清クレアチニン(Cr)から推定される糸球体濾過
量が 60 mL/分/1.73m2 未満)が 3 ヶ月以上続くことで診断します。慢性腎臓病
の原因(病因)としては糖尿病、慢性糸球体腎炎、高血圧が代表的ですが、そのほ
かにも様々な腎疾患が含まれます。慢性腎臓病が重症化すると透析が必要な末期腎
不全に進行したり、脳卒中や心臓病が発症する危険性が高くなります。一方、慢性
腎臓病は、生活習慣の改善や糖尿病・高血圧の治療によって発症を予防することが
可能です。慢性腎臓病は一般に自覚症状が乏しいですが、健診により早期発見が可
能です。慢性腎臓病が疑われる場合には、医療機関を受診して、詳しい検査を実施
し、しっかりと治療することが重要です。

【対象者への説明文例】
① 尿蛋白(1+/2+/3+):陽性の場合
今回の健診の結果、尿蛋白が陽性であることがわかりました。尿の異常(尿蛋白陽性)
は慢性腎臓病の存在を示す重要なサインです。あなたは、慢性腎臓病であると疑われる
ため医療機関を受診して下さい。
腎臓が障害されると、通常尿中に出ない蛋白が尿中に出てきます。尿中の蛋白の量が
多い状態が続いている場合は、慢性腎臓病です。また蛋白尿は多いほど、慢性腎臓病が
悪化する可能性が高くなります。
一般に腎臓の病気は自覚症状が乏しいため、病気に気付くことが困難です。しかし健
診を受けることにより、早い段階で病気を発見することができます。
慢性腎臓病の人では、そうでない人に比べて、透析治療が必要な状況に 10 倍以上な
りやすく、脳卒中や心臓病の発症やそれによる死亡の危険が2倍以上になることが分か
っています。しかし、これらの危険は、適切な治療により軽減することが可能です。忙

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