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令和4年版 消防白書 (101 ページ)

公開元URL https://www.fdma.go.jp/publication/hakusho/r4/items/r4_all.pdf
出典情報 令和4年版 消防白書(1/23)《総務省 消防庁》
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1章



災害の現況と課題

の技能コンテスト」を開催している。
当該コンテストは、11 月5日の「津波防災の日」

(4)石油コンビナート災害対応への先進技術活用
検討会の開催

の前後に、大規模タンク火災への泡放射を想定した

消防庁では、近年向上している AI・IoT 等の技術

訓練をいかに安全・確実・迅速に行うかを競うもの

(以下「先進技術」という。
)を石油コンビナート災

で、優秀な成績を収めた自衛防災組織等に総務大臣

害対応へ活用するため、令和元年度から「石油コン

表彰及び消防庁長官表彰を授与している。

ビナート災害対応への先進技術活用検討会」を開催
し、調査・検討を進めてきた。行政機関、事業所に
おける課題、ニーズ、先進技術の導入・活用状況、
検討会における委員の意見を踏まえ、令和3年度に
は先進技術を 11 項目に集約し、具体的に検証を行
ってきた。
令和4年度は、これらの検討結果を報告書として
とりまとめた。

石油コンビナート災害対策
の課題
1.特定事業所における防災体制の充実強化
特定事業所における火災、
漏えい等の事故の中で、
過去には大規模な爆発、火災の延焼等により、当該
事業所の敷地外、さらには特別防災区域外にまで影
響が及ぶ事案や、収束まで期間を要する事案が発生
している。
近年、南海トラフ地震や首都直下地震の発生が危
惧されていることから、今後も引き続き特定事業所
における事故防止体制と災害応急体制の充実強化に
石油コンビナート等における自衛防災組織の技能
コンテストポスター

取り組む必要がある。
また、異常現象の通報については、通報までに時
間を要している事案がいまだ多く見られることか
ら、通報の迅速化について特定事業所に助言又は指
導を行う必要がある。
2.大容量泡放射システムの効果的な活用
大容量泡放射システムの取扱いには高い専門性が
必要とされる。また、遠距離の搬送に時間を要する
ことから、本システムを災害時に効果的に活用する
には、広域共同防災組織等における防災訓練、特定

石油コンビナート等における自衛防災組織の技能
コンテスト表彰式

事業者と都道府県を中心とした関係防災機関等が一
体となった防災訓練を実施し、大規模火災に備える
必要がある。

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