令和4年版 消防白書 (230 ページ)
出典
公開元URL | https://www.fdma.go.jp/publication/hakusho/r4/items/r4_all.pdf |
出典情報 | 令和4年版 消防白書(1/23)《総務省 消防庁》 |
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査及び危険物流出等事故調査に関する実務能力を全
の熟度により3つのフェーズ(基礎研究、基盤・応
国的に向上させることを目的としており、会議で発
用研究、社会実装研究)に分けて公募を行うととも
表された調査事例は、年度末に取りまとめて消防本
に、研究成果の広報活動として、危機管理産業展
東京、名古屋、仙台、札幌、神戸、熊本の6都市で
令和4年度の新規研究課題については、外部の学
開催予定であったが、新型コロナウイルス感染拡大
識経験者等からなる「消防防災科学技術研究推進評
防止のため、札幌以外の会場での開催を中止した。
価会」の審議結果に基づき、政府方針や消防防災行
実施会場では、火災事例発表が6件、危険物流出等
政における重要施策等を踏まえ、7件を採択した。
事故事例発表が1件行われた。中止となった5会場
また、令和3年度からの継続課題についても上記評
の発表要旨は、参加予定であった消防本部に配布し
価会の評価審議結果に基づき3件採択している(資
た。
料 6-2、資料 6-3)
。本制度では、これまでに 167
件の終了研究課題から数々の研究成果が得られ、消
(5)消防防災科学技術賞
消防防災科学技術の高度化と消防防災活動の活性
防防災分野に有用な多くの知見や資機材等の社会実
装、施策への反映などその成果が活用されている。
化に資することを目的として、消防職団員や一般の
方による消防防災機器等の開発・改良及び消防防災
科学に関する論文並びに消防職員による原因調査事
消防機関の研究等
例報告のうち、特に優れたものを消防庁長官が表彰
する制度を平成9年度(1997 年度)から実施して
いる。
消防機関の研究部門等においては、消防防災の科
学技術に関する研究開発として主に消防防災資機材
令和3年度は 87 編の応募があり、選考委員会に
等の開発・改良、消防隊員の安全対策に関する研究、
よる選考の結果、26 編の受賞作品(優秀賞 23 編、
救急及び救助の研究、火災性状に関する研究等、災
奨励賞3編)が決定され、11 月 25 日に表彰式を実
害現場に密着した技術開発や応用研究を行うととも
施するとともに、同日の全国消防技術者会議の中で
に、火災原因調査に係る原因究明のための研究(調
受賞作品の発表が行われた。
査、分析、試験等)
、危険物に関する研究が行われ
ている。また、個々に研究を行うだけではなく、東
(6)施設見学
京消防庁をはじめ、札幌市消防局、川崎市消防局、
消防研究センターの実験施設や研究成果等の見学
横浜市消防局、名古屋市消防局、京都市消防局、大
は、令和3年度は新型コロナウイルス感染拡大防止
阪市消防局、神戸市消防局及び北九州市消防局の9
のため、主に消防大学校入校者に限定して実施し、
消防機関においては、毎年度「大都市消防防災研究
計 460 人を受け入れた。
機関連絡会議」を開催するなど、消防防災科学技術
についての情報交換・意見交換等を行っている(資
(7)消防防災等に関する研究開発等動画の配信
料 6-4)
。
令和3年度から、一般公開及び全国消防技術者会
議において配信した動画の多くについてイベント終
了後に、消防研究センターホームページにおける配
信を開始した。
消防防災科学技術の研究に
おける今後の取組
消防における課題解決のため、消防機関のニーズ
競争的研究費における研究
開発等
消防庁では、
「消防防災科学技術研究推進制度」
(競
把握に取り組むとともに、特にフェーズが社会実装
研究の研究開発成果について、社会実装化を加速さ
せるべく研究機関に対するプッシュ型の助言や、周
知活動に取り組む。
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消防防災の科学技術の研究・開発
部に配布し、
情報共有を図っている。令和3年度は、 (RISCON TOKYO)に参加している。
章章
映方策に関する情報を共有して、消防本部の火災調
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争的研究費)で委託した研究課題において、研究開
第第
ている。この会議は、調査技術や調査結果の行政反