令和4年版 消防白書 (218 ページ)
出典
公開元URL | https://www.fdma.go.jp/publication/hakusho/r4/items/r4_all.pdf |
出典情報 | 令和4年版 消防白書(1/23)《総務省 消防庁》 |
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消防庁では、安心・安全な社会の実現に向けて、
災活動や防火安全対策等を実施する上で生じた課題
実用化を目的とした研究開発を一層推進することに
の解決や火災原因の調査に係る調査・分析等を積極
より、その成果が消防防災分野における社会システ
的に実施している。
ムの高度化に大きく貢献することを基本方針とし、
我が国唯一の消防防災に関する国立研究機関である
消防研究センターを中心に関係者の一層の連携を図
っている。
5.研究・開発の担い手の育成
消防防災活動を支える研究開発・実用化を推進す
ることを目的として、消防防災分野のロボット競技
会を共催・後援するなど、若い世代の技術向上の促
1.消防庁における重点研究開発目標
進を図っている。
消防庁では、政府戦略等を踏まえ、消防防災活動
における Society5.0 の実現に資する新たな装備・
の確立や最近の災害等を踏まえた研究開発を推進す
消防研究センターにおける
研究開発等
ることとしている(資料 6-1)
。
消防研究センターでは、消防防災の科学技術に関
資機材等の開発・改良や、消防法令上の技術基準等
する様々な研究開発のほか、消防法の規定に基づく
2.消防研究センター
消防庁における消防の科学技術の研究・開発は、
消防庁長官による火災原因調査及び危険物流出等の
事故原因調査を行っている。
消防研究センターを中心として実施しており、消防
また、これらの研究開発及び調査により蓄積して
行政及び消防職団員の活動を科学技術の面から支え
きた知見を活用して、消防本部に対する技術的助言
ることを目的とした研究・開発を行っている。
や消防活動支援にも積極的に取り組んでいる。
3.消防防災科学技術研究推進制度
1.消防防災に関する研究
消防防災に関する課題解決のため、産学官の研究
消防研究センターでは、土砂災害、南海トラフ地
機関等を対象とした革新的かつ実用的な技術の育
震等の大規模地震、大津波といった大規模災害に備
成・利活用を目的として、
「消防防災科学技術研究
えるとともに、火災や危険物の事故の防止、消防活
推進制度」
(競争的研究費)において、提案公募の
動時の安全確保のため、令和3年度から新しい中期
形式により、研究内容に高い意義が認められる提案
研究計画を実施しており、以下に掲げる8つの課題
者に対して研究を委託している。本制度では、火災
について研究開発を行っている(第 6-1 表)
。
等災害時において消防防災活動を行う消防本部等の
ニーズ等が反映された研究開発課題や、
「科学技術・
イノベーション基本計画」
(令和3年3月 26 日閣議
決定)等の政府方針に示された目標達成に資する研
究開発課題に重点を置き、消防本部が参画した産学
官連携による研究開発を推進している。
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消防防災の科学技術の研究・開発
消防防災の科学技術に関する研究開発について
章章
研究・開発の推進
66
4.消防機関における研究開発
第第
消防防災の科学技術の研究・開発