令和4年版 消防白書 (219 ページ)
出典
公開元URL | https://www.fdma.go.jp/publication/hakusho/r4/items/r4_all.pdf |
出典情報 | 令和4年版 消防白書(1/23)《総務省 消防庁》 |
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第
第 6-1 表
消防防災の科学技術の研究・開発
消防研究センターにおける研究開発課題
(1)災害時の消防力・消防活動能力向上に係る研究開発(R3 ~ R7)
大規模自然災害時においてより多くの国民の生命を守るため、要救助者の迅速かつ安全な救助等
に資する次の研究を行う。
ア 自然災害時の現場対応型情報収集システムと情報分析・評価手法の開発
イ 自力避難困難者の避難に関する研究
(2)市街地火災による被害を抑制するための研究開発(R3 ~ R7)
首都直下地震のような大規模地震後の市街地同時多発火災や、糸魚川市大規模火災のような平常
時の市街地火災による被害拡大を抑えるために、火災の将来予測と超高齢社会に適した初期火災対
応技術、火災延焼シミュレーションに基づく消防力・消防水利の評価手法、飛び火の防御方法、火
災旋風の発生予測方法の研究開発を行う。
ア 超高齢・人口減少社会の火災発生予測と対策
イ 消防力と消防水利の変化が延焼被害等に及ぼす影響の評価
ウ 飛び火に対する防御
エ 火災旋風の発生予測
(3)火災原因調査と火災避難の高度化に関する研究開発(R3 ~ R7)
火災現場残さ物の同定及び液体衝突帯電とミスト爆発の解明による火災原因調査の高度化並びに
高層建築物の順次避難における避難順序算定方法に関する研究開発を行う。
ア 火災原因調査の高度化に関する研究
(ア)現場残さの物質同定に関する研究
(イ)引火性液体の燃焼性状に関する研究
イ 高層建築物の順次避難における避難順序算定方法
(4)消防職員の消火活動時における殉職・受傷事故を防止するための研究開発(R2 ~ R7)
消火活動時における殉職・受傷事故の防止を目的として、火災シミュレーション技術、消防隊の
放水方法及び無人機の飛行制御技術の研究開発を行う。
ア 放水や建物構造を考慮した火災シミュレーション技術
イ 火災状況に応じた消防隊の放水方法
ウ 火炎上空の気流計測のための無人機の飛行制御技術
(5)危険物施設における火災等事故・地震災害を抑止するための研究(R3 ~ R7)
危険物施設における火災等の事故及び地震等による災害を抑止するために、次の研究を行う。
ア 石油タンクの地震被害予測高精度化のための研究
イ 化学物質等の製造・貯蔵工程における火災危険性の評価方法の研究
(6)地下タンクの健全性診断に係る研究開発(R1 ~ R6)
防食ライニングが施工された危険物の地下タンクの経年劣化について、タンクが将来継続して使
用可能か否か(健全性)を適切に判断するため、ライニング鋼板の腐食劣化の定量的評価及び各種
分析を行い、地下タンクの健全性診断手法を研究開発する。
(7)消火活動困難な火災に対応するための消火手法の研究開発(R3 ~ R7)
大規模倉庫等で火災が発生した場合、可燃物の量によっては急速な延焼拡大や大量の濃煙熱気が
発生し、また、外壁に開口部が少なく、出火場所が外部の開口部から離れている場合、消防隊が内
部進入し直接消火することが極めて困難になる。このため、消防隊員が内部進入することなく安全
に、建物外部から消火を可能とする手法の開発を行う。
(8)救急搬送における感染症対応に関する研究開発(R3 ~ R7)
無症状者を含む新型コロナウイルス感染者を救急搬送する際の感染拡大防止対策及び感染拡大期
を含む救急出場要請件数増大期における救急搬送時間短縮手法の研究開発を行う。
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