令和4年版 消防白書 (200 ページ)
出典
公開元URL | https://www.fdma.go.jp/publication/hakusho/r4/items/r4_all.pdf |
出典情報 | 令和4年版 消防白書(1/23)《総務省 消防庁》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
令和3年中の火災を出火経過別にみた場合に、全
年秋季全国火災予防運動は、火災が発生しやすい時
体の 76.0%を失火が占めており、また、危険物施
季を迎えるに当たり、火災予防思想の一層の普及を
設における火災事故の 53.6%が人的要因によって
図り、もって火災の発生を防止し、死傷事故や財産
発生している。自然災害についても、地震や風水害
の損失を防ぐことを目的として行われたもので、消
発生時における避難及び二次災害の防止は、住民の
防庁では「おうち時間 家族で点検 火の始末」を
日頃の備えや災害時の適切な行動が基本となること
令和3年度の全国統一防火標語として掲げ、
各省庁、
は言うまでもない。災害に強い安全な地域社会の構
各都道府県及び関係団体の協力の下に、
「住宅防火
築には、国民の防火防災意識の高揚が非常に重要と
対策の推進」
、
「乾燥時及び強風時の火災発生防止対
なる。このような観点から、消防庁では、
「防災と
策の推進」
、
「放火火災防止対策の推進」
、
「特定防火
ボランティア週間」
(1月 15 日~ 21 日)
、
「全国火
対象物等における防火安全対策の徹底」
、
「製品火災
災予防運動」
(春季:3月1日~7日、秋季:11 月
の発生防止に向けた取組の推進」
、
「多数の者が集合
9日~ 15 日)
「
、危険物安全週間」
(6月第2週)
「
、防
する催しに対する火災予防指導等の徹底」を重点目
災週間」
(8月 30 日~9月5日)
、
「119 番の日」
(11
標として、各種広報媒体を通じて広報活動を実施し
月9日)などの機会を捉えて、啓発活動等を行って
た。これと併せて、各地の消防機関においても、予
いる。また、安全功労者に対して総務大臣表彰(毎
防運動の趣旨に基づき、各種イベントや消防訓練の
年7月上旬)
、防災功労者に対して消防庁長官表彰
実施、住宅防火診断等様々な行事が行われた。
(随時実施)
、特に功労が顕著な個人又は団体につい
また、令和4年3月1日から7日まで実施した令
て、内閣総理大臣表彰(それぞれ毎年7月上旬、9
和4年春季全国火災予防運動では、秋季と同一の全
月上旬)が行われている。
国統一防火標語の下に、秋季の取組に、
「林野火災
今後とも、
国民の防火防災に関する関心を喚起し、
予防対策の推進」を加え様々な行事が実施された。
意識の高揚を図っていく必要がある。
1.全国火災予防運動等
(1)全国火災予防運動
(秋季 令和3年 11 月9日~ 11 月 15 日
春季 令和4年3月1日~3月7日)
近年、都市構造や建築構造、生活様式の変化等に
伴い、火災等の災害要因の多様化が進行している。
このような状況において、火災をはじめとする災害
の発生を未然に防止し、また、その被害を最小限に
するためには、国民の一人一人が日頃から防火防災
の重要性を深く認識するとともに、防火防災に対し
火災予防運動ポスター
て十分な備えをすることが最も重要である。このこ
とから、消防庁では、毎年2回、春と秋に全国火災
予防運動を実施することで、国民に対し防火防災意
185
自主的な防火防災活動と災害に強い地域づくり
る。
章章
防火防災意識の高揚
44
識の高揚及び火災予防対策の実践を呼び掛けてい
第第
自主的な防火防災活動と災害に強い地域づくり