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令和4年版 消防白書 (202 ページ)

公開元URL https://www.fdma.go.jp/publication/hakusho/r4/items/r4_all.pdf
出典情報 令和4年版 消防白書(1/23)《総務省 消防庁》
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推進標語として推進ポスターの作成を行い、各都道

住民等の自主防災活動

44

第第

府県、関係団体等と協力して、全国的な広報・啓発
険物の保安に功績のあった個人、団体及び事業所を

地域防災力の充実強化に当たっては、その中核と
なる消防団の充実強化だけでなく、地域住民一人一

表彰した。

人が「自分たちの地域は自分たちで守る」という固

染症拡大防止に留意しつつ、危険物関係事業所の従

い信念と連帯意識に基づき、コミュニティにおける

業員や消防職員を対象とした講演会や研修会が開催

自主的な防災活動を実施し、地域ぐるみの防災体制

されたほか、消防機関による危険物施設を対象とし

を確立することも重要である。

た立入検査や自衛消防組織等と連携した火災等を想
定した訓練が行われた。

阪神・淡路大震災においては、地域住民が協力し
合って、初期消火により延焼を防止した事例や、救
助活動により人命を救った事例等が数多くみられた
(第 4-1 図)
。また、東日本大震災においても、地域
における自主的な防災活動の重要性が改めて認識さ
れ、自主防災組織の結成の促進やその活動の活性化
に向けた取組が各地で行われている。その後の大規
模災害においても、自主防災組織が、地域住民の中
心となってハザードマップの作成や避難訓練を実施
するなど、日頃から地域防災力の向上に努めていた
結果、地域住民の避難が適切に行われ、被害の軽減
につながった事例もある。
自主防災活動が効果的かつ組織的に行われるため
には、地域ごとに自主防災組織を整備し、平常時か
ら、災害時の情報の収集伝達体制・警戒避難体制を
確立し、防災用資機材の備蓄等を進めるとともに、
大規模な災害を想定した防災訓練を積み重ねていく
ことが必要である。

危険物安全週間推進ポスター

また、地域の防火防災意識の高揚を図る上で、自
主防災組織の育成とともに、女性防火クラブ、少年
消防クラブ、幼年消防クラブ等の育成強化を図るこ
とも重要である。

阪神・淡路大震災における生き埋めや閉じ込められた際の救助の状況

(備考) 小数点第二位を四捨五入のため、合計等が一致しない場合がある。

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自主的な防火防災活動と災害に強い地域づくり

また、各地域においては、新型コロナウイルス感

第 4-1 図

章章

運動を展開したほか、危険物の安全管理の推進や危