令和4年版 消防白書 (155 ページ)
出典
公開元URL | https://www.fdma.go.jp/publication/hakusho/r4/items/r4_all.pdf |
出典情報 | 令和4年版 消防白書(1/23)《総務省 消防庁》 |
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第
第 2-5-8 図
消防防災の組織と活動
救急出動件数・救急搬送人員の推移とその将来推移(2000 年~ 2030 年)
(備考)「救急年報報告」により作成
「Q助」は、病気やけがの際に、住民自らが行う
な活用を推進するため、傷病者の症状に応じて緊急
緊急度判定を支援し、利用できる医療機関や受診手
性を判断できる「緊急度判定プロトコル Ver.3」を
段の情報を提供する WEB 版・スマートフォン版ア
令和2年に策定し、公開している。
プリであり、画面上に表示される選択肢から、傷病
者に該当する症状を選択していくことで、緊急度に
(2)一般市民に対する応急手当の普及
応じた対応が、緊急性をイメージした色とともに表
令和3年中の救急搬送人員のうち、心肺機能停止
示される仕組みとなっている。スマートフォン版
傷病者は 12 万 9,144 人であり、うち心原性(心臓
は、最も緊急度の高い赤の場合には、そのまま 119
に原因があるもの)は8万 1,742 人(A)であった。
番通報ができる。また、自力で受診する場合には、
(A)のうち、心肺機能停止の時点を一般市民によ
医療機関の検索(厚生労働省の「医療情報ネット」
り目撃された傷病者は2万 6,500 人(B)であり、
にリンク)
、受診手段の検索(一般社団法人全国ハ
このうち1か月後生存率は 11.1%、1か月後社会
イヤー・タクシー連合会の「全国タクシーガイド」
復帰率は 6.9%となっている(第 2-5-9 図、資料
にリンク)が行えるようになっている(参照 URL:
2-5-14)
。
https://www.fdma.go.jp/mission/enrichment/
appropriate/appropriate003.html)
。
また、全救急出動件数のうち一定の割合を占める
転院搬送については、
「転院搬送における救急車の
適正利用の推進について」
(平成 28 年3月 31 日付
第 2-5-9 図
原性かつ一般市民による目撃のあ
心
った症例の1ヵ月後の生存率及び社
会復帰率
(各年中)
け通知)を発出し、転院搬送ガイドラインの策定を
促進しているところである。
さらに、救急車の適時・適切な利用には国民全体
への「緊急度判定体系」の普及が欠かせないことか
ら、消防庁ホームページに「救急お役立ちポータル
サイト」を作成し、救急車の適時・適切な利用に係
るツールや救急事故防止に役立つ様々な情報を提供
している。この「緊急度判定体系」については、緊
急性の高い傷病者への消防・救急・医療資源の適切
140
(年)
(備考)東日本大震災の影響により、平成 22 年及び平成 23 年の釜石大
槌地区行政事務組合消防本部及び陸前高田市消防本部のデータ
は除いた数値により集計している。