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令和4年版 消防白書 (119 ページ)

公開元URL https://www.fdma.go.jp/publication/hakusho/r4/items/r4_all.pdf
出典情報 令和4年版 消防白書(1/23)《総務省 消防庁》
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1章



災害の現況と課題

8節

その他の災害対策



とができた例も報告された。

火山災害対策

地方公共団体においては、
これらの状況を踏まえ、
より具体的な事象を想定した避難のあり方検討や、

1.令和3年以降の主な火山活動

噴石から登山者等の身の安全を確保するための安全

令和3年以降の主な火山活動による被害状況等に
ついては、第 1-8-1 表のとおりである。

な強度を持つ退避壕・退避舎の整備等が求められる。
こうした取組を支援できるよう、地方公共団体が
行う退避壕・退避舎等の新設、改修に係る費用に対

2.火山災害対策の現況と課題

して「消防防災施設整備費補助金」や「緊急防災・

平成 26 年9月の御嶽山噴火災害で明らかになっ

減災事業債」による財政支援を実施しているほか、

た、登山者を対象とした警戒避難体制の整備の必要

民間事業者が行う山小屋等を活用した退避施設の整

性や、噴火の兆候となる火山現象の変化をいち早く

備に係る費用についても、地方公共団体が補助する

捉え伝達する重要性等の課題を踏まえ、平成 27 年

場合について、その補助額の一部を補助している。

7月に改正された活動火山対策特別措置法では、同
法の目的である生命及び身体の安全を図る対象とし
て住民だけでなく、登山者についても明記されたほ

雪害対策

か、警戒避難体制の整備に関し必要な協議を行う火
山防災協議会の設置や、火山現象の発生・推移に関
する情報の収集・伝達、予警報の発令・伝達等に関
する事項を地域防災計画に定めることとされた。

1.雪害の現況と最近の動向
令和3年 11 月から令和4年4月までの雪害によ
る人的被害は、死者 99 人(前年 110 人)
、重傷者

また、同災害では、何らかの身を隠す施設等に避

585 人(同 675 人)及び軽傷者 1,012 人(同 1,030

難できた登山者が、結果的に噴石から難を逃れるこ

人)

住家被害は、
全壊9棟(同 17 棟)

半壊 12 棟(同

第 1-8-1 表令和3年以降の主な火山活動
( 令和4年 11 月 18 日現在)
番号

発生年月日

発生時刻

発生場所

現象

噴火警報

噴火警戒レベル

主な被害状況

消防庁の対応

1

令和3年2月28日



口永良部島新岳火口

火山性地震

噴火警報(火口周辺)

3(入山規制)
に引き上げ

【人的被害】なし
【住家被害】なし

災害対策室
(第1次応急体制)

2

令和3年3月30日
令和3年3月31日

22時05分
2時57分

諏訪之瀬島御岳火口

爆発

噴火警報(火口周辺)

3(入山規制)
に引き上げ

【人的被害】なし
【住家被害】なし

災害対策室
(第1次応急体制)

3

令和3年4月25日

1時09分

桜島南岳山頂火口

爆発

噴火警報(火口周辺)

3(入山規制)
を継続

【人的被害】なし
【住家被害】なし

災害対策室
(第1次応急体制)

4

令和3年6月21日
令和3年6月23日

22時54分
0時04分

諏訪之瀬島御岳火口

爆発

噴火警報(火口周辺)

3(入山規制)
に引き上げ

【人的被害】なし
【住家被害】なし

災害対策室
(第1次応急体制)

5

令和3年9月16日
令和3年9月17日

20時14分
2時12分

諏訪之瀬島御岳火口

爆発

噴火警報(火口周辺)

3(入山規制)
に引き上げ

【人的被害】なし
【住家被害】なし

災害対策室
(第1次応急体制)

6

令和3年10月20日

11時43分

阿蘇山中岳第一火口

噴火

噴火警報(火口周辺)

3(入山規制)
に引き上げ

【人的被害】なし
【住家被害】なし

災害対策室
(第1次応急体制)

7

令和4年2月24日



阿蘇山中岳第一火口

火山性微動

噴火警報(火口周辺)

3(入山規制)
に引き上げ

【人的被害】なし
【住家被害】なし

災害対策室
(第1次応急体制)

8

令和4年7月24日

20時05分

爆発

噴火警報(居住地域)

5(避難)
に引き上げ

【人的被害】なし
【住家被害】なし

災害対策本部
(第3次応急体制)

9

令和4年9月28日



噴火活動
の活発化

噴火警報(火口周辺)

3(入山規制)
に引き上げ

【人的被害】なし
【住家被害】なし

災害対策室
(第1次応急体制)

桜島南岳山頂火口

諏訪之瀬島御岳火口

(備考)「消防庁とりまとめ報」により作成

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