令和4年版 消防白書 (65 ページ)
出典
公開元URL | https://www.fdma.go.jp/publication/hakusho/r4/items/r4_all.pdf |
出典情報 | 令和4年版 消防白書(1/23)《総務省 消防庁》 |
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災害の現況と課題
第
1.出火状況
(1)1日当たり 96 件の火災が発生
令和3年中の出火件数3万 5,222 件を1日当た
りでみると、96 件の火災が発生したことになる(資
(3)火災覚知方法は 119 番通報が最多
消防機関における火災覚知方法をみると、火災報
知専用電話(119 番)*1 による通報が 69.7%と最も
多い(第 1-1-2 図)
。
料 1-1-10)
。
出火件数について、その構成比をみると、建物火
災が全火災の 55.5%で最も高い比率を占めている
(資料 1-1-11)
。
(4)初期消火の方法は消火器の使用が最多
火災の発生時には、消火器を使用した初期消火が
19.0%の割合で行われており、初期消火が行われ
また、出火件数を四季別にみると、春季(3月~
たものの中(その他を除く。
)で最も高い割合にな
5月)及び冬季(12 月~2月)の出火件数が多く
っている。一方で初期消火が行われなかったものは
なっており、総出火件数の 58.6%を占めている(資
35.7%となっている(資料 1-1-15)
。
料 1-1-12)
。
2.火災による死者の状況
(2)出火率は 2.8 件/万人
(1)火災による死者の状況
出火率(人口1万人当たりの出火件数)は、全国
令和3年中の火災による死者数は 1,417 人で、そ
平均で 2.8 件/万人となっている(資料 1-1-13)
。
のうち放火自殺者、放火自殺の巻き添えとなった者
また、出火率を都道府県別にみると、最も高いの
及び放火殺人による死者(以下「放火自殺者等」と
は大分県で 4.2 件/万人となっている。一方、最も
いう。
)を除いた死者数は 1,143 人(対前年比 49 人
低いのは、富山県の 1.6 件/万人で、同県は平成3
増)となっている。また、負傷者数は 5,433 人(対
年(1991 年)以降連続して最も出火率が低くなっ
前年比 150 人減)となっており、近年は、おおむね
ている(資料 1-1-14)
。
減少傾向にある。なお、放火自殺者等は 274 人とな
っており、火災による死者の総数の 19.3%を占め
ている(第 1-1-3 図)
。
第 1-1-2 図
火災覚知方法別出火件数
(令和3年中)
(備考)1 「火災報告」により作成
2 「その他」には事後聞知(消防機関が「このような火災があった」という通報を受けた場合をいう。)6,844 件を含む。
3 小数点第2位以下四捨五入により、合計値が 100 とならない場合がある。
*1
50
火災報知専用電話:通報者等が行う火災や救急等に関する緊急通報を、消防機関が受信するための専用電話をいう。なお、電気通信
番号計画において、消防機関への緊急通報に関する電気通信番号は「119」と定められている。