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令和4年版 消防白書 (145 ページ)

公開元URL https://www.fdma.go.jp/publication/hakusho/r4/items/r4_all.pdf
出典情報 令和4年版 消防白書(1/23)《総務省 消防庁》
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2章



消防防災の組織と活動

卒業生数は、創設以来、令和3年度までで延べ
6万 6,635 人となった。

認めるなどして、学生寮の生活環境の管理を強化し
た上で、教育訓練体制を維持した。

また、令和4年度は、令和3年度に引き続き、新
型コロナウイルス感染症等の感染対策として三密を

(2)施設・設備

回避するため定員を 1,560 人としていたが、令和4

高度な教育訓練を行う施設として、様々な災害現

年7月に入校中の学生が新型コロナウイルス感染症

場を模擬体験して指揮能力を向上させる災害対応訓

の陽性と判定された事例が複数の学科で相次いで発

練室、火災現場同様の環境変化を体験する実火災体

生したことから、8月以降に実施する一部の学科の

験型訓練施設、木造密集など活動困難地域等を想定

定員を削減し、1,524 人とした(資料 2-4-1)


した街区形成集合住宅型ユニット等を設けている。
また、実践的な訓練を行うため、指揮隊車、消防

ア 社会情勢の変化に伴う教育訓練内容の充実
各課程の教育訓練内容(授業科目)については、
各学科等の目的に応じて社会情勢の変化に伴う新し
い課題に対応するための科目として、ハラスメント

ポンプ自動車、救助工作車、特殊災害車、高規格救
急自動車等の訓練用車両も保有している。
寄宿舎には、女性専用スペース(浴室、トイレ、
更衣室、談話室など)も用意している。

対策、メンタルヘルス、惨事ストレス対策、危機管
理、広報及び訴訟対応を取り入れている。
また、情報システムを活用した火災時指揮シミュ
レーション、大規模地震の際の受援シミュレーショ
ンなどの訓練、実火災体験型訓練施設を活用し火災
に近い環境下での消防活動訓練(ホットトレーニン
グ)や土砂に埋もれた模擬家屋を活用した土砂災害
対応訓練を実施するとともに、消防用ドローンに関
する講義、蓄電池の構造や火災対応等に関する講義

実火災体験型訓練

を設けるなど、カリキュラムの充実を図っている。

(ホットトレーニング)

また、女性の研修機会拡大のため、各学科の定員
の5%を女性消防吏員の優先枠としているほか、キ
ャリア形成の支援等を目的とした実務講習である女
性活躍推進コースを実施している。
教育手段として、一部の課程では、オンデマンド
式の e- ラーニングによる事前学習、ライブ形式に
よるリモート授業を取り入れ、入寮期間を短縮する
など効率的な教育訓練を行っている。
イ 消防大学校における新型コロナウイルス感染症

実火災体験型訓練(危険物火災)

等の感染対策
一部学科は、リモート授業と e-ラーニングの活用
により入寮期間及び接触機会の短縮を図っている。
また、入寮中は、教職員及び学生の検温・体調確
認、マスク着用、消毒・換気等を徹底して行い、座
学講義では講師と学生の距離の確保、衝立の活用等
接触を減らす等の感染防止対策を講じている。
そのほか、令和4年7月に発生した入校中の学生
の感染事例を踏まえ、さらなる感染対策として、一
部の学科について、定員の削減や通学による入校も
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多数傷病者対応訓練