令和4年版 消防白書 (201 ページ)
出典
公開元URL | https://www.fdma.go.jp/publication/hakusho/r4/items/r4_all.pdf |
出典情報 | 令和4年版 消防白書(1/23)《総務省 消防庁》 |
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自主的な防火防災活動と災害に強い地域づくり
第
(2)文化財防火デー(1月 26 日)
等を通じた山火事予防思想の普及啓発、消防訓練の
昭和 24 年(1949 年)1月 26 日の法隆寺金堂火
実施や研修会の開催、地域住民、農林業関係者等に
災を契機として、昭和 30 年(1955 年)以降、消防
よる山火事予防組織と女性防火クラブ等民間防火組
庁と文化庁の共同主唱により、
毎年1月 26 日を「文
織が連携した予防活動等を通じ、林野火災の未然防
化財防火デー」と定め、全国的に文化財防火運動を
止を訴えた。
展開している。
また、この日を中心として、文化財の所有者及び
管理者により、管轄する消防本部の指導の下、重要
(4)車両火災予防運動
(令和4年3月1日~3月7日)
物件の搬出、消火、通報及び避難のための訓練など
車両火災予防運動は、車両交通の関係者及び利用
が積極的に実施され、文化財の防火・防災対策が講
者の火災予防思想の高揚を図り、もって車両火災を
じられている。
予防し、安全な輸送を確保することを目的として、
消防庁では、文化財等における訓練の実施方法を
具体化した「国宝・重要文化財(建造物)等に対応
した防火訓練マニュアル」を作成しており、文化財
消防庁と国土交通省が共同し、春季全国火災予防運
動と併せて実施している。
令和4年車両火災予防運動において、
消防庁では、
防火デー等の機会を捉え、文化財等の関係者におけ
放火火災防止対策を図るため、防炎製品のボディカ
る実践的な訓練の実施を促進している。
バーの使用について普及促進を図るとともに、駅舎
等の防火安全対策を徹底するため、初期消火、通報
及び避難訓練の実施について推進した。
(5)消防記念日(3月7日)
昭和 23 年(1948 年)3月7日に「消防組織法」
が施行され、我が国の消防は、市町村消防を原則と
する今日の「自治体消防」として誕生した。そして、
同法が施行されて2周年を迎えた昭和 25 年(1950
年)
、広く消防関係職員及び住民の方々に「自らの
地域を自らの手で火災その他の災害から守る」とい
うことへの理解と認識を深めていただくため「消防
記念日」が制定された。
消防記念日である3月7日は、例年春季全国火災
予防運動(毎年3月1日~3月7日)の最終日とな
っており、全国の消防本部等において、消防訓練、
文化財防火デーポスター
記念式典や消防防災功労者に対する表彰など、様々
な行事が行われている。
(3)全国山火事予防運動
(令和4年3月1日~3月7日)
全国山火事予防運動は、広く国民に山火事予防思
2.危険物安全週間
危険物に係る火災及び流出事故の件数は、近年高
想の普及を図るとともに、予防活動をより効果的な
い水準で推移しており、
それらの事故原因をみると、
ものとするため、消防庁と林野庁が共同し、春季全
維持管理や操作確認が不十分であるなど人的要因に
国火災予防運動と併せて同期間に実施している。
よるものが多くなっている。
令和4年の全国山火事予防運動では、
「山火事を
こうした事故を未然に防止するために、消防庁で
防ぐあなたの 心がけ」を統一標語として、ハイカ
は、毎年6月の第2週を「危険物安全週間」とし、
ー等の入山者、地域住民、小中学校の児童・生徒等
危険物の取扱いに対する安全意識の高揚及び啓発を
を対象とした啓発活動、駅、市町村の庁舎、登山口
図っている。令和4年度の危険物安全週間(6月5
等への警報旗の設置やポスター等の掲示、報道機関
日~ 11 日)では、
「一連の確かな所作で無災害」を
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