令和4年版 消防白書 (23 ページ)
出典
公開元URL | https://www.fdma.go.jp/publication/hakusho/r4/items/r4_all.pdf |
出典情報 | 令和4年版 消防白書(1/23)《総務省 消防庁》 |
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特集
近年の大規模自然災害を踏まえた消防防災体制の整備
関する手引き」として取りまとめるとともに、地方
公共団体職員に対して技術的提案や助言を行うアド
ク 被害状況等の把握及び共有のための対策
発災時に迅速・的確な災害応急対策を講じるため、
バイザー派遣事業を実施するなど、引き続き整備を
死者数等の人的被害、全壊棟数等の住家被害及び避
推進する。
難指示の発令状況等(12 項目の被害情報)を地方
公共団体等と効率的に共有するためのシステムを整
キ 消防指令システムの高度化等に係る対策
各消防本部等で整備されている消防指令システム
備する。
本施策の目標として、令和5年度までに全都道府
について、
近年の情報通信技術(ICT)環境の変化や、
県について、12 項目の被害情報全てを自動収集で
令和6年度から令和8年度にかけて更新のピークを
きる体制を構築することとしている。また、今後、
迎えることを踏まえ、通報手段の多様化や外部シス
内閣府(防災担当)が整備する予定の「次期総合防
テム及びサービスとの円滑な連携の実現等、高度化
災情報システム」と接続する予定である(特集 1-3
に向けて検討し、同システムの標準化を図る。
図)
。
本施策の目標としては、各消防本部における外部
令和3年度は、消防庁被害情報収集・共有システ
システムと連携するためのデータの出入口(標準イ
ム等の仕様書を作成するとともに、地方公共団体と
ンターフェイス)の導入を推進するため、令和5年
実証実験を実施した。
度中に実証実験を行い、その結果を踏まえて、同年
令和4年度においては、令和5年度の稼働に向け
度末までに、消防庁において標準仕様書を作成する
て、本システムの構築及び関連システムの改修を実
こととしている(特集 1-2 図)
。
施しているところである。
標準インターフェイスの仕様の検討に向けて、令
和3年度までに消防指令システムの基本的な機能に
ついて定義し、消防のシステムの構成を通信系、指
令系、支援系、業務系に分類するとともに、指令業
務の標準的なフローを策定した。
令和4年度から令和5年度にかけては、モバイル
網に関する標準インターフェイス及び外部システム
等との接続標準インターフェイスも含めた仕様の検
討を精緻なものとするため、実証実験を実施する。
特集 1-2 図
8
消防指令システムの将来像
特集 1-3 図
消防庁被害情報収集・共有システム
のイメージ図