令和4年版 消防白書 (22 ページ)
出典
公開元URL | https://www.fdma.go.jp/publication/hakusho/r4/items/r4_all.pdf |
出典情報 | 令和4年版 消防白書(1/23)《総務省 消防庁》 |
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策
きくなっていることを踏まえ、消防団の災害対応能
て、山形県飯豊町における固定電話回線が断絶した
力を向上させるため、救助用資機材等を搭載した多
ため、地域衛星通信ネットワークを利用して災害情
機能消防車を無償で市町村に貸し付け、消防団に配
報の把握を行った。
備する事業を実施しており、令和3年度に 47 台を
このように、災害発生時に地上通信網が途絶した
整備し、令和4年度末までに追加で 94 台を整備す
際に、都道府県や市町村等が外部と連絡を取ること
る予定である。
ができるよう、都道府県・市町村等に対して衛星通
また、救助用資機材等の整備を促進するための国
庫補助事業を実施しており、令和4年度から新たに
本補助金の対象資機材として、ドローンや水のう、
信を用いた非常用通信手段の確保を働きかけるとと
もに、技術情報の提供を通じて整備を促進する。
本施策の目標としては、令和7年度までに、地域
高視認性活動服等を追加し、更なる災害対応能力の
衛星通信ネットワークの第3世代システムをはじめ
向上を支援している。
とした衛星通信機器を全市町村・消防本部に導入す
本施策の目標としては、特に風水害に対応した救
助活動等を行える消防団の割合を令和7年度までに
100%とすることとしている。
ることとしている(特集 1-1 図)
。
令和3年度までに、39 道府県が、地域衛星通信
ネットワークに係る衛星通信機器の全市町村への導
入に向けた具体的な取組に着手した。
令和4年度においても、令和3年度に続き、各都
道府県に対し衛星通信システムの整備状況及び予定
に関する調査を実施し、調査結果を踏まえ8都県へ
働きかけを行う。
特集 1-1 図
衛星通信を用いた非常用通信手段の
イメージ
救助用資機材搭載型小型動力ポンプ積載車
カ 住民等への情報伝達手段の多重化対策
防災行政無線等の整備や戸別受信機の導入促進、
地上デジタル放送波を用いた情報伝達手段等の新技
術の検討等により、市町村における情報伝達手段の
多重化を推進するため、アドバイザー派遣や技術的
知見の整理、各種会議での周知等を実施する。
本施策の目標としては、令和7年度までに、全て
の市町村において防災行政無線等の災害情報伝達手
段を整備することとしている。
令和4年度においては、防災行政無線等の性能や
救助用資機材等のイメージ
留意点等について、
「災害情報伝達手段の整備等に
7
近年の大規模自然災害を踏まえた消防防災体制の整備
消防庁は、令和4年8月3日からの大雨におい
11
力の中核として、消防団の果たす役割がますます大
特集
近年、災害が激甚化・頻発化する中で、地域防災
オ 自治体庁舎等における非常用通信手段の確保対