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令和4年版 消防白書 (53 ページ)

公開元URL https://www.fdma.go.jp/publication/hakusho/r4/items/r4_all.pdf
出典情報 令和4年版 消防白書(1/23)《総務省 消防庁》
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特集

消防防災分野におけるDXの推進

力を有する人材育成を推進する観点から、DX の推
進による災害経験や教訓を共有するための手段を整
備する。

(イ)VR を活用した訓練コンテンツの作成
一般的な火災から、近年の大雨等による大規模な
豪雨災害・土砂災害、今後発生が予測される首都直
下地震や南海トラフ地震等の発生も見据え、直面す

イ 現在の取組及び期待される効果

る危険を仮想空間で擬似的に体験、習得できるツー

(ア)消防共有サイトの構築

ルとして、VR を有効活用した以下の3つの訓練コ

各消防本部や消防学校等が作成した現場活動にお

ンテンツを作成し、令和4年度中に全国の消防学校

ける活動マニュアルや初任教育における教材など、

に配備することとしている。

独自性に富む様々な取組や情報等について、相互共

①一般住宅火災対応訓練

有を図り、それぞれの団体等において自由にデータ

②震災対応訓練

を活用できるツールとして、令和4年度中に「消防

③風水害対応訓練

共有サイト」を構築することとしている。

これらのコンテンツにおいては、訓練実施者に対

こうした資料や事例の共有を通じた業務の効率化

して VR ゴーグルを着装させ、主観視点による没入

や、新たな取組の速やかな横展開が図られることに

感の高い映像を通じて、災害様態を擬似体験させる

より、消防体制の強化が期待される(特集 4-3 図)


ことにより、災害対応能力の向上が期待される(特
集 4-4 図)


特集 4-3 図

消防共有サイトの構築イメージ
特集 4-4 図

VR コンテンツ

ウ 今後の取組方針
「消防共有サイト」については、掲載カテゴリの
追加要望など各消防本部等の意向を把握し、利便性
の向上に取り組んでいく。
また、
「VR を活用した訓練コンテンツ」について
は、全国の消防学校から映像の印象や使用感等のユ
ーザー目線での意見を聴取するなど、きめ細かくニ
ーズを把握し、教育現場での一層の有効活用に取り
組んでいく。

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