令和4年版 消防白書 (34 ページ)
出典
公開元URL | https://www.fdma.go.jp/publication/hakusho/r4/items/r4_all.pdf |
出典情報 | 令和4年版 消防白書(1/23)《総務省 消防庁》 |
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下、本特集において「シート」という。
)を設置す
新型コロナウイルス感染症の発生に伴い、手指の
る例が増えた。このような状況の下、商業施設のレ
ジカウンターに設置されていたシートに、ライター
の火が着火する火災が発生した。当該火災を受け、
コール類に該当する消毒用アルコールを使用する機
火気使用設備・器具、白熱電球等の熱源となるもの
会が増えた。これを受けて、アルコールの取扱いに
から距離をとること等、シートに係る火災予防上の
おける火災予防上の一般的な注意事項についてリー
留意事項を周知している。
行った。
また、各業種の感染拡大予防ガイドラインにシー
トの火災予防上の留意事項を記載することについ
また、消毒用アルコールの需要の増加により、そ
て、内閣官房新型コロナウイルス等感染症対策推進
の運搬容器について柔軟な取扱いを求める声があっ
室及び関係府省庁に対し周知を依頼したほか、リー
たことを踏まえ、
消防庁では、
令和3年8月から、
「危
フレットを作成し消防庁ホームページ上で公開して
険物輸送の動向等を踏まえた安全対策の検討会」を
いる(特集 2-4 図)
。
開催し、同検討会では、消毒用アルコールを収納す
(ウ)感染拡大防止に伴う消防法令の運用等
るプラスチックフィルム袋をダンボール箱に緩衝材
基本的対処方針を踏まえ、人と人との距離を確保
とともに収納した場合の性能試験の結果等を中間報
し接触の機会を低減すること等の対策が講じられた
告としてとりまとめた。消防庁では、これを基に運
ことに伴い、消防法令に定める講習の受講や点検報
搬容器としての安全性を確認したことから、この容
告など各種義務の履行等が難しい場合がみられた。
器を運搬容器として使用できるよう関係告示を改正
このため、消防庁においては、安定した受講機会
する予定である。
の確保を図るため、オンラインによる危険物取扱者
(イ)
飛沫防止用のシートに係る火災予防上の留意
講習の本格導入を進め、令和4年度には 41 都道府
事項
県(令和4年 10 月1日現在)でオンラインによる
新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策の観点
特集 2-3 図
広報啓発用リーフレット
受講が可能となっている。また、防火管理講習、自
特集 2-4 図
広報啓発用リーフレット
新型コロナウイルス の感染防止対策で設置する
「飛沫防止用シート」の火災に注意!
火気や熱を発する機器から距離
をとる。 コンロなどの火気や白熱灯のような
照明器具からは、離して設置しましょう。
誘導灯を隠さない。
避難経路に設置しない。
火災の際に避難の支障にならないよう注意してください。
火災感知器やスプリンクラーの
近くに設置しない。 正常な動作の
妨げになります。
飛沫防止に必要な分を設置する。
可燃物の量を減らして、火災リスクを減らす。
例
燃えにくい素材のものを選ぶ。
難燃・不燃性のあるものや防炎品をおすすめします。
同じ素材なら板状のものを選ぶ。
フィルム状のものに比べて燃え広がりにくいです。
ご相談はお近くの消防署まで
https://www.fdma.go.jp/
19
新型コロナウイルス感染症対策
消毒等のため、消防法に定める危険物第4類のアル
フレット(特集 2-3 図)を作成するなど広報啓発を
22
(ア)消毒用アルコールの増産等への対応
特集
置
から、レジカウンター等に飛沫防止用のシート(以