令和4年版 消防白書 (176 ページ)
出典
公開元URL | https://www.fdma.go.jp/publication/hakusho/r4/items/r4_all.pdf |
出典情報 | 令和4年版 消防白書(1/23)《総務省 消防庁》 |
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エ 後方支援体制の充実強化
数を設け、登録推進に取り組んでいる。引き続き、
地での活動能力の向上や派遣期間中の管轄消防本部
緊急消防援助隊設備整備費補助金及び消防組織法第
の消防力の維持、緊急消防援助隊の活動を効果的か
50 条の規定による国有財産等の無償使用制度等を
つ継続的に実施するために必要不可欠である。
活用しつつ、
緊急消防援助隊登録部隊における車両・
資機材の充実強化を引き続き進めていく。
これまで、消防庁では LED 照明装置や可搬式空調
設備などの自己完結的な後方支援用装備品を積載し
また、車両・資機材の有効活用を図り、多発する
た、移動型拠点である拠点機能形成車両の国費によ
大規模な土砂・風水害に対する広域的な救助体制の
る配備や、救助活動等拠点施設を財政支援の対象と
運用強化や指揮支援部隊及び通信支援小隊の機能向
するなど、
後方支援体制の強化を行っている。また、
上等に取り組んでいく。
ソフト面でも、
安全な後方支援の活動要領例を示し、
隊員のシフト交代制度、デコンタミネーション(隊
ウ 受援能力の向上
近年の緊急消防援助隊が出動した災害では、被災
地消防本部において、応援部隊や関係機関との活動
員の汚染防止及び除染)の実践的な事例を紹介する
とともに、隊員の食糧その他の物資の確保の促進な
どを行ってきた。
調整会議を開催し、スムーズな受援活動が実施でき
また、有効な取組例として、車両資機材の共同活
た事例がある。大規模な災害が発生した際、緊急消
用、一体的な給食活動、新型コロナウイルス感染症
防援助隊等を円滑に受入れ、効果的な活動を行うこ
対策の後方支援等について紹介した。
とができるようにするため、災害時に運用できる実
今後も、後方支援車両及び資機材等の充実を図る
効的な受援計画をあらかじめ定め、平時から受援訓
とともに、調査研究を通し新たな強化策を打ち出す
練を行うよう促すなど、受援能力の向上を図ってい
など、一層充実した後方支援を推進する。
く。
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消防防災の組織と活動
期に及ぶ。そのため、後方支援体制の強化は、被災
章章
対応するため、隊種ごとの各都道府県の目標登録隊
22
大規模災害における緊急消防援助隊の活動は、長
第第
南海トラフ地震、首都直下地震等の大規模災害に