別添 新型コロナウイルス感染症対応について (133 ページ)
出典
公開元URL | https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/coronavirus_yushiki/index.html |
出典情報 | 新型コロナウイルス感染症対応に関する有識者会議(第5回 6/15)《内閣官房》 |
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第4章
保健所等の地域保健の体制
第1節
サーベイランス体制
第4章 保健所等の地域保健の体制
第1節 サーベイランス体制
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水際対策を中心に対処した時期(2019.12 月下旬~2020.1 月下旬)
アウトライン
中国武漢市での原因不明の肺炎の集団発生の情報を受け、国内での発生を迅速に把
握し、感染対策につなげるため、厚生労働省は、サーベイランス体制の立ち上げに着
手した。
WHO 等、海外の情報も踏まえ、新型コロナウイルス感染症が感染症法に基づく「指
定感染症」に指定され、同法に基づき、医師による発生届の提出、患者に対する入院
措置、積極的疫学調査などを実施することとされた。
(原因不明の肺炎の集団発生に伴う国内サーベイランス体制の立ち上げ)
2019 年 12 月 31 日、中国武漢市での原因不明の肺炎の集団発生の情報を受け、日
本国内において、サーベイランスの体制を早急に立ち上げることが必要であった。
2020 年1月6日、厚生労働省は、都道府県等及び日本医師会を通じて、武漢市に
滞在歴があり、呼吸器症状を発症している患者について、院内での感染対策を徹底す
るよう医療機関に注意喚起を行った。
1月9日、WHO は、中国当局が、武漢市において肺炎で入院している患者で同定
されたものは新しいコロナウイルスであると暫定的に判断したことを発表した。
1月 15 日、日本国内で新型コロナウイルスに関連した肺炎患者の発生が確認され
たことを受け、同月 17 日、厚生労働省は、医療機関が感染の疑いのある患者を診察
した際の検査や対応の流れを示した。その中で、肺炎患者については、重症の定義に
該当しない場合でも、
「疑似症サーベイランス」
(原因不明の重症の感染症の発生を早
期に把握するための仕組み)の適用について保健所と相談するよう、注意喚起を行っ
た。
また、同日、国立感染症研究所において、感染源や感染経路の把握や、濃厚接触者
を特定し、健康状態を確認するための積極的疫学調査の実施要領を作成・公表した。
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