別添 新型コロナウイルス感染症対応について (272 ページ)
出典
公開元URL | https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/coronavirus_yushiki/index.html |
出典情報 | 新型コロナウイルス感染症対応に関する有識者会議(第5回 6/15)《内閣官房》 |
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第6章
物資対策
2021 年秋の感染減退~
オミクロン株の感染拡大(2021.9 月下旬~2022.5 月下旬)
アウトライン
感染力の強いオミクロン株の流行により、自宅療養者が増え、自治体によるパルス
オキシメータの発注が増加することが想定されたことから、パルスオキシメータの更
なる安定供給を依頼した。
PPE の配布を継続し、5物資を緊急配布(プル型)した。また、N95 等マスク及び非
滅菌手袋には、需給が改善した 2021 年 12 月まで通常配布(プッシュ型)も併せて行
った。
急速な感染拡大に伴い、抗原定性検査キットについて、薬局等における一般販売分
で大量の発注があったこともあり、需要が急速に増大し、一部の地域で市場で入手し
にくくなったことから、買取保証を前提としてメーカーへの増産要請を行うとともに、
卸売販売業者に対して行政検査を行う医療機関などに優先的に供給することを要請
するなどの取組を行い、3月中旬までに当面の安定的な流通に必要な抗原定性検査キ
ットが確保された。
(人工呼吸器・布製マスクの無償譲渡)
人工呼吸器について、引き続き特措法に基づく無償譲渡を行った 486。
また、布製マスクについては、2020 年 7 月末に、マスクの需給状況の改善を踏ま
え、当初予定していた全ての介護施設等への一律配布 487を止め、希望に応じた随時配
付に見直したことなどから約 8,000 万枚(2021 年 3 月末時点で約 8,272 万枚)の在
庫 488が生じていた。そして、令和 2 年度決算検査報告において、布製マスクの在庫に
ついての有効活用等に関する会計検査院の所見 489が示された。厚生労働省において
検討した結果、同省は、配布を希望する自治体・個人等からの申出について受付を開
始(2021.12.24)し、2022 年 1 月 28 日に配布希望申出の受付を終了し、希望があっ
486
487
488
人工呼吸器について、追加申請を受付け(2021.11.11)
当初、介護施設等向けの布製マスクについては、約 1.5 億枚調達していた。
2022 年3月 18 日の参議院予算委員会において、会計検査院令和2(2020)年度決算検査報告に記載されて
いる厚生労働省の布製マスクの調達枚数と同省の配布枚数を基に、質疑者が「計算上の在庫枚数」を計算したと
ころ、同報告に記載されている「実際の在庫枚数」が「計算上の在庫枚数」よりも約 53 万枚少なくなることに
ついて指摘がなされた。これに対して、当時、少しでも早くマスクを届けるため、毎日全国の作業拠点で並行し
て大量のマスクの納入、こん包、配送といった作業を行い、こうした作業の過程において、配送枚数の集計のず
れなどにより生じたものではないかと推測される、と厚生労働大臣が説明を行った。
489
会計検査院令和2(2020)年度決算検査報告「布製マスクの在庫について、厚生労働省は、
(中略)その有効
活用を図って保管等に要する費用の節減に努めつつ、在庫の解消が見込めない場合には、売払い、譲与等も考慮
に入れた対応を検討すること」(2021.11.5)
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