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別添 新型コロナウイルス感染症対応について (150 ページ)

公開元URL https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/coronavirus_yushiki/index.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対応に関する有識者会議(第5回 6/15)《内閣官房》
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各論

第4章

保健所等の地域保健の体制

第1節

サーベイランス体制

の連携の具体化



オミクロン株の感染拡大(2021.11 月下旬~2022.5 月下旬)

アウトライン
オミクロン株の感染が急拡大し、それに伴い濃厚接触者が急増したことで、医療・公
衆衛生分野を始め、欠勤等が増え、社会経済活動への影響が大きくなった。
このため、高齢者等ハイリスク者への感染拡大への備えを強化しつつ、社会経済活
動の維持の観点から、オミクロン株の特徴を踏まえた濃厚接触者の待機期間の見直し
等の対応を進めた。
(オミクロン株の発生に伴うサーベイランスの強化)
2021 年 11 月 26 日、WHO がオミクロン株を懸念すべき変異株(VOC)に指定し
たことを受け、同月 28 日、厚生労働省は、都道府県等に対して、オミクロン株の発
生や変異株の動向を監視するため、できる限り多くの陽性者の検体について、ゲノム
解析を実施するよう求めた。また、同月 30 日、国内で初めて、入国時の検査で陽性
となった者から、オミクロン株に感染している者が確認された。
オミクロン株について、他の変異株に比べて、再感染のリスクが高いこと等が懸念
されたことから、12 月2日、厚生労働省は、都道府県等に対して、その時点の検査能
力を最大限発揮してゲノム解析や変異株 PCR 検査 248を実施するよう求めるとともに
249
、同月3日、オミクロン株陽性者の濃厚接触者について、更なる科学的知見が得ら
れるまでの間、感染症法に基づき、14 日間の宿泊施設での待機を求めることとした。
(日本国内での市中感染の確認、陽性者の急増に伴う濃厚接触者の待機期間の短縮等)
12 月 17 日、入国者である陽性者の濃厚接触者であって渡航歴のない国内在住の陽
性者から、オミクロン株に感染している者が確認された。同月 22 日、渡航歴がなく、
感染経路が不明である国内在住の陽性者から、オミクロン株に感染している者(日本
国内での市中感染)が初めて確認された。

デルタ株である可能性を検出するための L452R 変異株 PCR 検査で陰性を確認することによ
り、オミクロン株の可能性のある検体を検出することとされた。
249
オミクロン株の感染拡大に伴い、L452 変異株 PCR 検査の陰性率が 70%以上となった地域に
ついては、1月 14 日以降、変異株 PCR 検査・ゲノム解析を(陽性者全体の)5~10%程度実
施、2月 10 日以降、変異株 PCR 検査を必須としない取扱いへと順次変更された。
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