別添 新型コロナウイルス感染症対応について (221 ページ)
出典
公開元URL | https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/coronavirus_yushiki/index.html |
出典情報 | 新型コロナウイルス感染症対応に関する有識者会議(第5回 6/15)《内閣官房》 |
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第5章
ワクチン
品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律施行令の一部を改正する政令を公布・
施行した。
(次の局面に向けた課題)
〇 国産ワクチンの開発を進めるための更なる環境整備
○ 海外の製薬企業が開発に成功した場合のワクチンの早期確保
4
2020 年夏の感染拡大(2020.5 月下旬~9 月下旬)
アウトライン
国内・海外においてワクチンの実用化に向けて取り組む中、国民に対するワクチン
の早期の供給のため、国産ワクチンの開発を進めるための更なる環境整備を行うとと
もに、先行して開発が進んでいた海外のワクチンの確保に向けた協議が進められ、開
発企業と厚生労働省との間で基本合意がなされた。
また、ワクチンの接種に関する具体的枠組みの構築、接種体制の整備等が必要なこ
とから、ワクチンの接種を実施するための流通体制の確保、接種体制の整備、接種順
位、副反応への対応、安全対策などの考え方を内閣官房及び厚生労働省が中間とりま
とめとして提示した。
(ワクチン開発支援の更なる推進)
国内の研究開発・生産体制整備を支援 342するため、2020 年6月1日に、厚生労働
省は、ワクチン開発の基礎研究から薬事承認、生産までの全過程を加速化することに
より、実用化を早期に実現する「加速並行プラン」を公表した。このプランに基づき、
早期に国民向けの新型コロナワクチンを確保するとともに、将来の感染症の流行にも
即応できる体制の構築を目的とした 2020 年度ワクチン生産体制等緊急整備事業 343の
公募を同月 12 日から開始し、8月7日に、6事業者 344の事業を採択した。この事業
AMED のワクチンに係る研究費に、令和2(2020)年度第1次補正で 100 億円、同第2次補
正で 500 億円(基金)を計上。AMED においては、4月 13 日に 1 次公募を開始し、企業主導型
で4件、アカデミア主導型で5件採択した(2020.5.7)
。また、7 月 17 日に 2 次公募を開始し、
企業主導型で7件、アカデミア主導型で4件採択した(2020.8.18)
。
343
令和2(2020)年度第2次補正予算で、生産体制の早期構築を図るために 1,377 億円を計上
し、ワクチン生産体制等緊急整備基金を新規造成。また、令和2(2020)年度第3次補正予算
で、ワクチン生産体制等緊急整備事業で採択した国内企業が行う、実証的な研究(大規模臨床試
験等)の実施費用の補助のため、1,200 億円を計上。
344
アストラゼネカ株式会社(ウイルスベクター)、アンジェス株式会社(DNA)
、KM バイオロ
ジクス株式会社(不活化)
、塩野義製薬株式会社(組換えタンパク)、武田薬品工業株式会社(組
換えタンパク)
、第一三共株式会社(mRNA)
。また、第2次公募において、VLP Therapeutics
Japan 合同会社(mRNA)の事業を採択した(2021.8.17)。カッコ内はワクチンタイプを表す。
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