各論

第３章

医療提供体制

第３章 医療提供体制
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水際対策を中心に対処した時期～
閣議決定に基づく政府対策本部の設置（2019.12 月下旬～2020.3 月中旬）

アウトライン
新型コロナウイルス感染症の特性が十分判明していない中にあっても、新型コロナ
の疑い例を、感染症指定医療機関など診療体制の整った医療機関での受診に確実につ
なげる必要があり、
「帰国者・接触者相談センター」や「帰国者・接触者外来」を中心
とした、相談から検査、受診に至るまでの仕組みが構築された。
ダイヤモンド・プリンセス号における医療ニーズや搬送先医療機関の調整・確保と
いった課題に対して、様々な関係機関、関係団体が協力して取り組んだ。
国内で患者数が大幅に増えたときに備え、重症者対策を中心とした医療提供体制を
整えるため、医療需要の目安に基づく医療提供体制の整備を開始するとともに、ＡＭ
ＥＤ等の活用による治療薬の開発に対する支援を進めた。
抗ウイルス薬の研究開発の支援を開始した。
（相談から受診に至るまでの仕組みの構築）
2020 年 1 月 15 日に、国内における新型コロナウイルス感染者の１例目が確認され
て以降、大規模な感染の拡大傾向にはないものの、連日、感染者が確認される状況に
あり、3 月 9 日の専門家会議において、今後も新規感染者の増加が続くとの予想が示
された。
このため、新型コロナウイルス感染の疑いがある方について、相談から受診に至る
までの仕組みを構築するための取組が進められた。
2 月 1 日、厚生労働省は、電話での相談を通じて帰国者・接触者外来への受診を調
整する「帰国者・接触者相談センター」や疑い例を診察する「帰国者・接触者外来」
を、同月上旬を目途に設置するよう、都道府県に依頼し、14 日の時点では、帰国者・
接触者相談センターは、47 都道府県 536 施設が設置され、帰国者・接触者外来は、
47 都道府県 663 施設が設置された。

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