別添 新型コロナウイルス感染症対応について (177 ページ)
出典
公開元URL | https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/coronavirus_yushiki/index.html |
出典情報 | 新型コロナウイルス感染症対応に関する有識者会議(第5回 6/15)《内閣官房》 |
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第4章
保健所等の地域保健の体制
第2節
検査
できた。こうしたニーズは拡大し、その後、11 月 19 日には、抗原定性検査キットに
ついて薬局における陳列や広告が可能とされた。
(誰もが簡易かつ迅速に利用できる検査の環境整備)
さらに、誰もが簡易かつ迅速に利用できる検査の環境整備のため、11 月 12 日に政
府が取りまとめた全体像では、ワクチン接種の進展等の状況変化を踏まえ、感染拡大
を防止しながら、日常生活や経済社会活動を継続できるよう行動制限の緩和の取組を
進めていく方針が示された。
具体的には、日常生活や経済社会活動における感染リスクを引き下げるため、ワク
チン接種や検査による確認を促進することが有効であるとし、
・ 都道府県が、健康上の理由等によりワクチン接種を受けられない者を対象として、
経済社会活動を行う際の検査の無料化に向けた支援
・ 感染拡大の傾向が見られる場合に、都道府県の判断により、ワクチン接種者を含
め感染の不安がある無症状者に対して行う検査の無料化に向けた支援
を行うこととされた 299300。
(次の感染拡大に備えた新たな検査体制整備計画の策定)
次の感染拡大に備え、10 月1日、厚生労働省は、都道府県等に対して、検査体制の
整備を求めた。その際、2021 年夏の感染拡大では特に子どもへの感染が広がってい
たため、これまで高齢者施設等を対象に実施していた集中的検査について、小学校や
保育所等の職員等も対象に含めることを可能とした。
この結果、全ての都道府県で検査体制整備計画が策定され、1日 79 万件程度の検
査需要、1日 94 万程度の検体採取能力、1日 110 万程度の検査(分析)能力の確保
が見込まれ、各都道府県において、体制整備の強化がさらに進められた 301。
1日当たりの PCR 検査能力は、4月1日の 176,839 件から 11 月 1 日には 350,846
件となった 302。また、1日当たりの抗原定量検査の検査能力は、4月1日の 31,695
件から 11 月1日には 57,661 件となった。
このほか、令和3(2021)年度補正予算において、地方衛生研究所、民間検査機関等におけ
る PCR 検査機器等の整備に 2 兆 314 億円(緊急包括支援交付金の内数)、行政検査の実施等の
感染拡大防止対策に 1,972 億円を計上
300
ワクチン・検査パッケージ制度、検査の無料化等について、詳細は「第2章 特措法運用」
を参照。
301
各都道府県の検査能力は、各都道府県が、今後の感染拡大に備えて、検査需要を見込み、こ
れに対応できるだけの検体採取能力や PCR 検査(分析)能力として見込んだ数字であり、国が
各検査機関から直接集計している数字とは異なる。
302
4月1日 176,839 件:国立感染症研究所 800 件、地方衛生研究所・保健所 15,144 件、民間検
査会社 106,128 件、大学等・医療機関 54,767 件、11 月1日 350,846 件:国立感染症研究所 800
件、地方衛生研究所・保健所 17,792 件、民間検査会社 265,447 件、大学等・医療機関 66,777 件
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