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別添 新型コロナウイルス感染症対応について (93 ページ)

公開元URL https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/coronavirus_yushiki/index.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対応に関する有識者会議(第5回 6/15)《内閣官房》
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各論

第3章

医療提供体制

同月 13 日、政府対策本部は、緊急対応策第1弾 150を決定し、その一内容として帰
国者・接触者外来及び帰国者・接触者相談センターの設置支援 151が行われた。
同月 17 日、厚生労働省は、国民が、新型コロナウイルス感染症への対応方法を把
握している機関に相談、受診できるよう、
「新型コロナウイルス感染症の相談・受診の
目安」を策定し、厚生労働省ホームページやマスメディアを通じた広報や、リーフレ
ットを活用した地方公共団体、関係機関等による情報発信に取り組んだ。また、同月
21 日には、帰国者・接触者外来への受診に至るまでのフローを明確化し、関係機関等
に周知した。
(ダイヤモンド・プリンセス号対応 152)
2 月 3 日、クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号が横浜市に入港したが、厚生労
働省は、2 月 2 日に香港当局から、1 月 25 日に香港で下船した乗客が新型コロナウ
イルス感染症に罹患していたとの報告を受け、同報告前の 2 月 1 日に同号が那覇港に
寄港した際に行っていた検疫に関する仮検疫済証を失効させ、再度横浜港において検
疫を実施した。その結果、4 日には PCR 検査の結果により陽性の乗客・乗員の存在が
判明した。
国内での感染者総数が 10 数例であったときに、乗客・乗員併せて 3,711 人が搭乗
する同号が入港し、一時的に多数(最終的に 712 人が確定診断を受けた。)の感染者
が発生したため、船内における医療ニーズ・医薬品ニーズへの対応や、発症した患者
等の搬送先医療機関の調整・確保、船内の感染拡大対策等が大きな課題となった。こ
のため、厚生労働省は、厚生労働副大臣を本部長とする現地対策本部を設置し、3 月
1 日に全員が下船 153するまで常駐しての対応を継続した。
医療的な面では、新型コロナウイルス感染症か否かによらず、緊急に医療を必要と
する者と、医師が船内での生活が困難と判断した者とを分類し、問診、診察、船外医
療機関への搬送等が行われた。また、乗客の検疫終了や乗員の健康スクリーニングの
ため、全乗客・乗員を対象とした PCR 検査の検体採取、健康確認が計画的に実施さ
れた。
こうした対応は、船内メディカルセンターに加え、船内の DMAT(災害派遣医療チ
総額 153 億円を確保。
施設数の更なる増加、
「帰国者・接触者相談センター」の更なる周知、同センターの十分な人
員及び電話回線数の確保並びに対応時間の拡充
152
詳細は、「ダイヤモンド・プリンセス号現地対策本部報告書」(2020.5.1 厚生労働省ダイヤモ
ンド・プリンセス号現地対策本部)を参照。
153
下船した乗客・乗員については、随時、税務大学校和光校舎(埼玉県和光市)に移動し、14
日間の健康観察期間経過後、PCR 検査を行い、陰性であることを確認した上で帰宅した。
150
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