各論

第５章

ワクチン

第５章 ワクチン
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水際対策を中心に対処した時期～
閣議決定に基づく政府対策本部の設置（2019.12 月下旬～2020.3 月中旬）

アウトライン
新型コロナウイルスに対するワクチンについて、国際的な研究開発等支援事業に資
金拠出するとともに、日本においてもワクチン開発に向けた支援を開始した。
（ワクチン開発支援）
中国が新型コロナウイルスの遺伝子配列を WHO と共有したことにより、各国の企
業・研究機関がワクチン開発を開始し得る状況となった。日本においても、2020 年
２月 25 日に基本方針において、ワクチン開発の支援に取り組むことを明記した
（2020.2.25 政府対策本部決定） 341ほか、緊急対応策第１弾において、検査キット、
抗ウイルス薬・ワクチン等の研究開発に 10 億円、国際的なワクチン研究開発等支援
事業に 10.7 億円の資金拠出、緊急対応策第２弾において、ワクチンを含む治療薬等
の開発加速に 28 億円の資金拠出が決定された（第１弾 2020.2.13、
第２弾 2020.3.10）
。
（次の局面に向けた課題）
○ ワクチンが開発された場合の早期実用化や確保に向けた薬事承認等に関する
環境整備

３

最初の緊急事態宣言（2020.3 月中旬～5 月下旬）

アウトライン
海外で販売等が認められたワクチンを特例承認制度の対象とするための政令改正
を実施した。
（海外のワクチンの確保・接種に向けた準備）
治療薬「レムデシビル」を直接的な契機として、海外で販売等が認められた治療薬・
ワクチンが出てきた場合に、日本の特例承認制度（緊急時に適用される薬事承認制度
の一つ）の対象とすることができるよう、2020 年５月２日に、医薬品、医療機器等の
基本的対処方針（2020.3.28 決定）において、
「厚生労働省は、関係省庁・関係機関とも連携
し、有効な治療薬やワクチン等の開発を加速すること。
」が明記された。

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