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別添 新型コロナウイルス感染症対応について (28 ページ)

公開元URL https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/coronavirus_yushiki/index.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対応に関する有識者会議(第5回 6/15)《内閣官房》
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これまでの取組の概説
ックの間に一定のイベントにおけるリスクの低下(例えば自動車事故や職業上の怪我)
によって死亡が回避されたことの影響も受けている可能性がある」と説明されている。
この推計によって導かれた 2020 年及び 2021 年の 2 年間における世界全体の超過
死亡数は、約 1,490 万(95%信頼区間は 1,330 万~1,660 万)であった。地域別にみ
ると、その 84%は南東アジア地域、欧州地域、アメリカ地域 11に集中しているが、こ
の数は各地域の人口規模の影響を受けていることに留意する必要がある。
そこで、人口規模に影響されない「人口 10 万人当たり」の国別データ(2020 年、
2021 年それぞれの年の各国の人口 10 万人当たりの超過死亡数を算出し、その2か年
の平均値を取ったもの)12で各国の状況を比較してみると、多い順ではペルー(437)
を筆頭に、ブルガリア(415)、ボリビア(375)といった国々が続いている。日本以
外の主要先進国をみると、米国(140)、イタリア(133)、ドイツ(116)、英国(109)、
フランス(63)といった順に並んでいる(世界全体の平均は 96)。こうした中におい
て、日本の超過死数は▲8 13と、世界的にもかなり低い数字となっている。次ページに、
WHO の推計データを基に、内閣官房において作成した超過死亡数の国際比較のグラ
フを掲載している。グラフは、OECD 加盟国に中国を加えた 39 か国で作成した。
【入院者比率の国際比較】
新型コロナウイルス感染者に対する医療の提供に関し、入院を指標として国際比較
を行う観点から、アルファ株、デルタ株が流行した期間における各国(G7 加盟国の
うち入院患者数のデータが掲載されていないドイツを除いた6カ国)の感染者数のピ
ーク時点での感染者数 14に対する入院者数 15の比を機械的に算出した数値を比較する
と、次々ページのとおりであり、いずれの期間においても日本が最も高かった。

地域の区分は、WHO の6つの管轄区域による。南東アジア地域(SEARO)はインド、イン
ドネシア等 11 カ国、欧州地域(EURO)は英国、フランス、ドイツ等 21 カ国、アメリカ地域
(AMRO)は米国・メキシコ・ラジル等 35 カ国からなる。日本は西太平洋地域(WPRO)に属
する。
12
国別のデータについては、“Global excess deaths associated with COVID-19 (modelled
estimates)”(WHO ホームページ)を参照。
13
2020 年が▲24、2021 年が8で、平均した値で▲8
14
対象期間において、各国の人口 100 万人当たり新規感染者数の連続した 14 日間の合計値がピ
ークとなった時点の合計値。出典は、COVID-19 Data Repository by the Center for Systems
Science and Engineering (CSSE) at Johns Hopkins University。
15
各国の人口 100 万人当たり新規感染者数の連続した 14 日間の合計値がピークとなった日の入
院者数。日本の入院者数は、厚生労働省「新型コロナウイルス感染症患者の療養状況等及び入院
患者受入病床数等に関する調査」を引用。週次調査のため、14 日間分の新規感染者数が最大と
なる時点に最も近い 2021 年 1 月 20 日及び 2021 年 9 月 1 日の値をそれぞれ採用。米国は U.S.
Department of Health & Human Services、英国・フランスは European CDC、イタリアは
Ministry of Health and Higher Institute of Health、カナダは Official data from provinces via
covid19tracker.ca。
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