各論

第７章

水際

第７章 水際

１
～
３

水際対策を中心に対処した時期
閣議決定に基づく政府対策本部の設置
最初の緊急事態宣言（2019.12 月下旬～2020.5 月下旬）
～初動対応︓入国拒否・検疫の強化の開始～

アウトライン
中国で確認された原因不明の肺炎に対応するため、検疫において入国者等への周知
が開始された。この原因不明の肺炎に対応するため、水際における人流停止策として
入管法による入国拒否とともに、査証の制限を開始した。
また、検疫措置を強化し、全ての国・地域からの入国者に 14 日間の自宅等待機を
求めるとともに、入国拒否対象国・地域からの入国者に対して入国時に検査を実施し
た。当時の PCR 検査機器の処理能力では検査数が限られ、検査結果判明までの所要時
間が長時間となったため、空港周辺ホテルを検査対象者の待機場所とした。
表 6 入国者数の推移 2020 年１月～４月

入国者数
（対前年同月比）

うち外国人入国者数
（対前年同月比）
検査可能数

１月

4,307,130
（0.1%）

2,698,824
（-0.1%）

２月

2,445,608
（-38.4%）
1,155,960
（-55.2%）

３月

739,409
（-84.6%）
217,679
（-92.1%）

４月

44,295
（-98.9%）
5,312
（-99.8%）
（単位：人）

約 500 件（2020.4）

（初動対応）
中国武漢市当局より 2019 年 12 月 31 日に発表された原因不明の肺炎に対応するた
め検疫が入国者等への周知を開始する（2020.1.6）など、新型コロナウイルス感染症
への対応を開始した。
2020 年 1 月 15 日に、国内で初めて新型コロナウイルスの感染者が確認された。
その後、新型コロナウイルス感染症を感染症法上の指定感染症に指定し、併せて検
疫法に基づく検疫感染症に指定し（2020.1.28）、2 月 7 日から施行する予定となって

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