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別添 新型コロナウイルス感染症対応について (247 ページ)

公開元URL https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/coronavirus_yushiki/index.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対応に関する有識者会議(第5回 6/15)《内閣官房》
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各論

第5章

ワクチン

るワクチンについては、諸外国の取組や有効性・安全性に係る科学的知見、国内にお
ける薬事承認を踏まえ、1回目・2回目に用いたワクチンの種類にかかわらず、ファ
イザー社のワクチンに加え、武田/モデルナ社のワクチンを用いることを確認すると
ともに、予防接種実施規則を改正し、両ワクチンのいずれかを初回接種の終了後6か
月以上の間隔をおいて3回目接種を行うこととすること、臨時接種実施要領において、
標準的な接種間隔として、武田/モデルナ社のワクチンについても、初回接種の完了
から原則8か月以上の間隔をおいて接種することとする改訂案などを承認した。これ
を受け、12 月 17 日に、予防接種実施規則の一部を改正する省令(令和3年厚生労働
省令第 192 号)により、武田/モデルナ社のワクチンによる3回目接種を予防接種法
上の予防接種として位置付けるとともに(2021.12.17 施行)、臨時接種実施要領の改
訂等を地方公共団体に通知した。同日、厚生労働省は、オミクロン株の感染者が 11 月
30 日に検疫で初めて確認される中で、感染対策に万全を期すため、高齢者に関しては
ワクチンの重症化予防効果が比較的早く低下することから、重症化リスクが高い高齢
者及び医療従事者などについて、初回接種の完了から8か月以上の経過を待たずに3
回目接種を実施できることとし、地方公共団体に通知した 410。ワクチンは、政府在庫
を持つことなく配送する方針とし、既に示した配送分に加え、接種計画上、余剰の政
府在庫である武田/モデルナ社のワクチン 500 万回分も活用することとし、さらに既
に初回接種用に配送済みであって未使用のワクチンの活用も呼びかけた。
さらに、2022 年1月 13 日に、2021 年 12 月 22 日に初の市中感染が確認され、オ
ミクロン株の急速な感染拡大が懸念される中で、オミクロン株に対するワクチンの2
回接種後 20 週以降での発症予防効果が 10%程度まで減少するが、3回目接種により
発症予防効果が回復するという新たなエビデンスを踏まえ、感染対策に更なる万全を
期すため、厚生労働省は、12 月末に購入した武田/モデルナ社のワクチン 1,800 万
回分も活用し、初回接種の完了から6か月以上経過した高齢者に対して3回目接種の
実施を求めるなど3回目接種の前倒しを加速化するとともに、初回接種の完了から7
か月以上経過した高齢者以外の一般対象者に対しても3回目接種の実施を求め、ワク
チンの量や接種体制等に余力がある場合、7か月以上が経過した者に次いで、6か月
以上が経過した者にできるだけ多く接種を進めるよう地方公共団体に対して通知し
た 411412。さらに、2022 年1月 31 日には、予約枠に空きがあれば、6か月以上が経過

12 月 23 日の厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会において当該取扱いについて説明し
た。
411
1月 26 日に公表された国立感染症研究所の報告書「SARS-CoV-2 の変異株 B.1.1.529 系統
(オミクロン株)について(第7報)
」において、新型コロナウイルス感染症に係るワクチンの
オミクロン株に対する入院予防効果についても、3回目接種により回復することが明らかにされ
た。
412
1月 26 日の厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会においては3回目接種の前倒しを受け
た臨時接種実施要領の改訂案について承認し、1 月 27 日に厚生労働省は臨時接種実施要領の改
訂を地方公共団体に通知した。
410

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