各論

第４章

保健所等の地域保健の体制

第４節

保健所体制

・ 自宅療養者の健康観察や医療支援における保健所と地域の医療関係者等の役割分
担・連携体制のあり方を明確化しておくこと
等を各都道府県等における過去の参考事例とともに示し、こうした保健所の体制や状
況等を考慮の上、「保健・医療提供体制確保計画」を策定するよう求めた。
（次の感染拡大に向けた安心確保のための取組の全体像）
「保健・医療提供体制確保計画」について、10 月末までに各都道府県において計画
の策定方針を取りまとめ、その結果について、11 月 12 日、政府対策本部において、
全体像として取りまとめた。
全体像においては、全ての自宅・宿泊療養者に、陽性判明当日ないし翌日に連絡を
とり、健康観察や診療を実施できる体制を確保することとした。
そのため、保健所体制の強化とともに、自宅・宿泊療養者のフォローアップについ
て、健康観察を担う保健所のみが実施してきた都道府県等においては従来の対応を転
換し、約 3.2 万の地域の医療機関等と連携してオンライン診療・往診、訪問看護等を
行う体制を構築することを求めた 339。
（次の局面に向けた課題）
○ 全体像に基づく具体的な体制の構築

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オミクロン株の感染拡大（2021.11 月下旬～2022.5 月下旬）

アウトライン
全体像に基づき、各都道府県において保健・医療提供体制について具体的計画を策
定し、その結果が取りまとめられた。保健所体制の強化については、保健所の人員体
制を感染拡大状況に応じて段階的に強化し、最大対応時は、平時の約３倍の体制（平
均：23.5 人→73.3 人）が構築された。
また、オミクロン株の発生を踏まえ、各都道府県における保健医療提供体制の点検・
強化が進められた。

11 月 12 日時点で医療機関数 11,600、訪問看護ステーション数 1,421、薬局数 19,420、12 月
７日の各都道府県の保健・医療提供体制確保計画取りまとめ時には医療機関数 12,127、訪問看
護ステーション数 1,436、薬局数 20,303 となった。さらに、医療機関数については、オミクロン
株の発生に伴う点検の結果、2022 年１月 12 日時点で約 1.6 万へ拡大した。本章第３節脚注参
照。

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