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別添 新型コロナウイルス感染症対応について (262 ページ)

公開元URL https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/coronavirus_yushiki/index.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対応に関する有識者会議(第5回 6/15)《内閣官房》
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各論

第6章

物資対策

また、医療物資の不足状況を緩和するため、厚生労働省は、引き続きプッシュ型で
の緊急事態宣言下の都道府県への配布(2020.4.14)を行うとともに、4月 24 日には、
プル型支援として、感染者の治療や検査を行っている医療機関における物資の枯渇や
クラスター発生などの緊急時において、G-MIS を活用し、個別の物資が不足している
医療機関からの申請に基づき、厚生労働省が都道府県とともに、医療機関に対して緊
急配布を行う仕組み(SOS スキーム) 445を整備した。
その他、PPE の配布状況及び今後の配布予定については、定期的に公表を行った
(2020.5.1 より順次)

(布製マスクの国民全体への配布、不具合等対応)
引き続きマスク需要の高まりと市中で一般の方がマスクを購入できない状況に対
応するため、前述の介護施設等への配布(2020.3.10)に加え、文部科学省は、小・中・
高等学校等の再開を踏まえ、小・中・高等学生等及び教職員向けの布製マスクの送付
を行うこととした(2020.3.28)。また、店頭でのマスク不足により、国民全体が入手
しづらい現状にある中で、4 月 1 日、妊婦の安心・安全確保の観点から妊婦向けにも
配布を行うこととされ、同日、5月にかけて、布製マスクを1億枚確保する目途が立
ったことから、再利用可能でマスク需要の抑制にも有効であると考えられた布製マス
クについて、一住所当たり2枚ずつの全戸配布を行うこととした 446。
配布開始後、妊婦用布製マスクに不具合が発見され、注意喚起を行う(2020.4.16)
とともに、改めて別の事業者に検品作業 447を行わせることとした(2020.5.1)
。その
後、6 月 20 日に全戸配布、8月 21 日に妊婦向け配布、9 月 9 日に学校向け配布が完
了した。
なお、この布製マスク配布事業については、会計検査院 448から「(中略)衛生上、
その品質基準を明確に定めて調達する必要があることから、緊急時であっても、(中
略)品質基準等を明確に定めた仕様書を作成すること」、
「(中略)事後的に不良品対応
を行う必要が極力生ずることのないよう、緊急時において大量のマスク等の衛生用品
を調達する場合には、契約の締結に当たり、契約条項の中で、
(中略)不良品が発生し
た場合の措置について定めるなどすること」などの所見が示されている 449。
445

当初は医療用マスクのみが対象であったが、5 月 22 日にはアイソレーションガウン及びフェイスシールド

が、8月5日には非滅菌手袋が対象に追加された。
446

447

令和2(2020)年度第1次補正予算(233 億円+390 億円)及び予備費(233 億円)等で実施。

厚生労働省は、妊婦向け布製マスクについて、髪の毛の混入等の問題のある布製マスクが含まれていると市

町村から報告を受けるなどしたため、布製マスクの配布作業を一時中断した。また、1 回目として配布した 49 万
余枚のうち6万余枚(12.5%)が、髪の毛の混入等の不良品と疑われるものとして 635 市町村から報告を受け

た。厚生労働省及び文部科学省は、別途検品を行うこととし、厚生労働省の布製マスク 7105 万枚のうち 1089 万
枚、文部科学省の布製マスク 83 万枚のうち 18 万枚が良品とはならなかった。
448
449

2021 年 11 月5日付け会計検査院令和2年度決算検査報告

その後、高齢者施設配布分の剰余が発生したこと、無償配布については「8 2021 年秋の感染減退~9

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