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別添 新型コロナウイルス感染症対応について (170 ページ)

公開元URL https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/coronavirus_yushiki/index.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対応に関する有識者会議(第5回 6/15)《内閣官房》
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各論


第4章

保健所等の地域保健の体制

第2節

検査

2020 年秋冬の感染拡大と2回目の緊急事態宣言(2020.9 月下旬~2021.3 月中旬)

アウトライン
季節性インフルエンザの流行期も見据えた検査需要に対応するため、医療従事者の
管理の下で、被検者自身が検体を採取することが可能な「鼻腔拭い液」を用いた検査
が可能となった。これを受け、診療・検査医療機関における抗原定性検査キットの活
用をより一層進めることとされた。
また、各都道府県において検査体制整備計画が取りまとめられたほか、高齢者施設
等でのクラスターの発生を受け、高齢者施設等での集中的検査が進められた。
(鼻腔拭い液を用いた検査の導入)
2020 年 10 月2日、厚生労働省は、PCR 検査、抗原定量検査、抗原定性検査キット
の検体として、鼻腔拭い液を活用することを可能とした。
・ 既に導入されていた鼻咽頭拭い液が、最も標準的で信頼性の高い検体である一方、
医療者が採取する際に飛沫に曝露するリスクが高いため、感染予防策を徹底した上
での実施が前提となっていたのに対して、
・ 鼻腔拭い液は、医療従事者の管理下であれば、被検者自身が検体を採取できるこ
とから、実用性と医療者の感染予防の面から有用な検体採取方法であった。
また、鼻腔拭い液の活用が可能な検査のうち、特に、抗原定性検査キットは、医療
機関に限らず実施可能であり、短期間で結果を確認することができることから、季節
性インフルエンザの流行期における発熱患者等への検査に有効であると考えられた。
このため、厚生労働省は、同日、都道府県等を通じて、診療・検査医療機関に対して、
抗原定性検査キットを最大限活用した検査体制を整備するよう依頼した。
(PCR 検査の精度管理)
PCR 検査については、各検査機関が使用する装置や試薬、手技等によって検査結果
が異なるのではないかなどの指摘があった。
このため、厚生労働省は、委託事業(10 月3日から 2021 年1月 13 日まで)によ
り、検査機関(医療機関、地方衛生研究所、保健所、検疫所、民間検査機関、大学等)
における精度管理の状況を調査するとともに、その結果を踏まえた精度管理のための
マニュアルを作成し、周知に取り組んだ 283。
(歓楽街等で陽性者が出た場合の重点的検査)

令和3(2021)年度においても、同様の委託事業(2021 年7月 21 日~2022 年3月 31 日)
を実施した。

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