別添 新型コロナウイルス感染症対応について (152 ページ)
出典
公開元URL | https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/coronavirus_yushiki/index.html |
出典情報 | 新型コロナウイルス感染症対応に関する有識者会議(第5回 6/15)《内閣官房》 |
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第4章
保健所等の地域保健の体制
第1節
サーベイランス体制
感染者の発症日から7日を超えて発症する二次感染者は極めてまれであった 257。
このため、2月2日、厚生労働省は、感染者の発症日又は住居内でマスク着用、手
指消毒の実施など感染対策を講じた日のいずれか遅い方を0日目として、7日目まで
発症しない場合には待機期間を解除(8日目解除)することとした。
(オミクロン株の感染拡大に伴う発生届や積極的疫学調査の重点化等)
オミクロン株の感染拡大に伴い、重症化リスクの高い陽性者への対応を確実に行う
ため、2月9日、厚生労働省は、都道府県等に対して、①発生届の入力項目の重点化、
②重症化リスクの高い陽性者により重点を置いた健康観察の実施、③積極的疫学調査
について医療機関や高齢者施設等のハイリスク施設におけるクラスター事例に重点
化すること等の対応を求めた。
また、オミクロン株について、
・ 感染・伝播性が高く、潜伏期間と発症間隔が短いため、感染が急拡大し、それに
伴い濃厚接触者が急増することから、その全てにこれまでと同様の一律の対応を行
うことは、保健所機能そして社会経済活動への影響が非常に大きいこと、
・ 一方で、高齢者は若年者に比べて重症化する可能性が高いことから、高齢者等へ
の感染が急速に拡がると重症者数が増加し、医療提供体制のひっ迫につながるおそ
れがあること
等、その特徴が徐々に明らかになってきた。
このため、厚生労働省は、3月 16 日、オミクロン株が主流である間は、地域の実
情に応じて、積極的疫学調査を①感染リスクの高い同一世帯内、②重症化リスクの高
い医療機関や高齢者施設等に集中的に実施することとし、同一世帯内以外の事業所等
で感染者が発生した場合、保健所による濃厚接触者の特定や出勤などの外出の制限を
一律に求めないこととした。また、保健所による濃厚接触者の特定を集中的に実施す
る場合は、保健所業務の補助としての事業所等による濃厚接触者の候補の特定は、原
則として行わないこととした。
また、濃厚接触者として特定された場合は、社会機能維持者であるか否かに関わら
ず、2日にわたる検査を組み合わせることで、5日目に解除 258する取扱いとした 259。
(接触確認アプリ COCOA と HER-SYS の連携)
「SARS-CoV-2 の変異株 B.1.1.529 系統(オミクロン株)の発症間隔の推定:暫定報告」
(2022.1.31)
258
4日目及び5日目の抗原定性検査キットを用いた検査で陰性確認後、5日目から解除。
259
医療従事者に加え、濃厚接触者となった介護従事者(沖縄県を含む全国を対象)や、保育
所、幼稚園等の従事者についても、一定の条件の下、毎日の検査による陰性確認によって、業務
従事が可能とされた。
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