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別添 新型コロナウイルス感染症対応について (273 ページ)

公開元URL https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/coronavirus_yushiki/index.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対応に関する有識者会議(第5回 6/15)《内閣官房》
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各論

第6章

物資対策

た「マスク」として活用することが明確な個人(約 30 万件、約 2,940 万枚)や団体
(約 3.3 万件、約 3,230 万枚)、自治体(約 1,800 件、約 930 万枚)に対し、4 月 1 日
に配布を開始した(配布対象は、不良品等を除いた約 7,100 万枚) 490。
(自宅療養者の増加に備えたパルスオキシメータの確保)
感染力の強いオミクロン株の流行により、自宅療養者が増え、自治体によるパルス
オキシメータの発注が増加することが想定されたことから、厚生労働省は医療機器産
業関係団体に対しパルスオキシメータの更なる安定供給を依頼(2022.1.12)するとと
もに、国が買取保証を行った。
(全物資のプッシュ型配布休止)
2021 年 12 月 13 日に、N95 等マスク・非滅菌手袋の需給改善を踏まえ、全物資に
ついて通常配布(プッシュ型)を休止し、通常配布3か月分の物資を特別配布するこ
ととした。
(PCR 検査試薬等・抗原定性検査キットの安定供給)
感染力がこれまでの株と比べて非常に大きいオミクロン株の急激な感染拡大によ
り、薬局等における一般販売分で大量の発注があったほか、一部の地域では PCR 検
査機器の試薬が入手しにくい状況が生じたり、民間検査機関の検査結果が遅れたこと
から、抗原定性検査キットの著しい需要増が生じた。薬局等での一般販売や無料検査
事業 491が開始されて最初の感染拡大であったこともあり、厚生労働省において、こう
した急激な検査需要の増加を十分予想できず、また、市場の動向を定期的なモニタリ
ングにより早期に察知する仕組みがなかったことから、製造販売業者等における在庫
が大幅に減少した。この結果、一部の地域で、抗原定性検査キットや一部の PCR 検
査機器の試薬が市場で入手しにくくなった。
これは、国は 2021 年 11 月以降、600 万個の抗原定性検査キットが市場在庫にあっ
たが、急激な検査需要の増加を十分予想できず、また、市場の動向を定期的なモニタ
リングにより早期に察知する仕組みがなかったことによるものである。
このため、2022 年 1 月 13 日、厚生労働省は、製造販売業者等に対して増産要請を
行い、同月 14 日には、生産能力を最大まで引き上げる措置を講じるよう要請した。
同月 18 日には、買取保証を行って 1 日 80 万回以上の増産要請を行うことが決めら
れた。同月 20 日に厚生労働省から医薬品卸売販売業者等に対して、需給がひっ迫し
ている間は行政検査を行う医療機関や地方自治体からの発注などへの対応を優先す
ることを要請した。さらに同月 27 日には、厚生労働省から医薬品卸売販売業者等に
490

2022 年4月1日付け厚生労働省報道発表「布製マスクの配布希望の集計・調査結果及び配布の仕方等につい

て」より。5月中に概ね配送完了。
491

詳細は、
「第2章 特措法運用」を参照。

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