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別添 新型コロナウイルス感染症対応について (66 ページ)

公開元URL https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/coronavirus_yushiki/index.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対応に関する有識者会議(第5回 6/15)《内閣官房》
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各論

第2章

特措法運用

また、5月 14 日に、感染状況や医療提供体制・公衆衛生体制に対する負荷の状況
について分析・評価 114を行い、政府対策本部において、感染が急速に拡大している地
域があり、医療提供体制のひっ迫も見られることなどから、5月 16 日以降、緊急事
態措置区域として 2021 年5月 31 日までの期間において、北海道、岡山県及び広島
県の3道県を追加する変更を決定した。なお、当該3道県については、当初、まん延
防止等重点措置を実施すべき区域とする案で基本的対処方針分科会に諮問を行った
が、①変異株の影響もあり、今後の感染拡大が想定されること、②病床のひっ迫度合
いが、数値以上に厳しいとの医療現場からの意見、③住民に早めの行動変容を促し、
危機感を醸成するには、緊急事態宣言を発出することにより、強いメッセージを出す
ことが重要等といった意見が出された。これらの意見を踏まえて、当該3道県につい
て、緊急事態措置を実施すべき区域とする新たな諮問を行った。
追って、沖縄県についても、感染が急速に拡大しており、医療提供体制のひっ迫も
見られる 115ことなどから、政府対策本部において、緊急事態措置期間を5月 23 日か
ら6月 20 日までとして、緊急事態措置区域に追加する変更を決定した(2021.5.21)

なお、4月9日から緊急事態措置期間である 2021 年6月 20 日までの期間におい
て、人口 10 万人当たり新規陽性者数が最も多い沖縄県についてみると、重点措置を
決定した4月9日に人口 10 万人当たり新規陽性者数は 8.9 人、病床使用率、重症病
床使用率はそれぞれ 62.9%、46.0%、歓楽街の 21 時の人出は 0.43 万人(当該期間中
最多)であった。その後、緊急事態措置を決定した5月 21 日における人口 10 万人当
たり新規陽性者数は 14.1 人、病床使用率、重症病床使用率はそれぞれ 82.0%、81.5%、
歓楽街の 21 時の人出は 0.38 万人であった。その後人口 10 万人当たり新規陽性者数
は5月 29 日に最多の 22.8 人、病床使用率、重症病床使用率はそれぞれ6月2日、5
月 24 日に最大の 99.5%、92.3%となった。

2021 年5月 12 日アドバイザリーボードでは、
「北海道では、札幌市で若者を中心とする新規
感染者数の増加が継続し、直近1週間合計の対人口 10 万人の新規感染者数は約 47 と高い水準で
あり、札幌市は約 86 とより高い水準で、GW 終盤から札幌から道内各地へ感染が拡大している
状況。岡山、広島では、直近1週間合計の対人口 10 万人の新規感染者数が約 47、32 と非常に
高く、先週今週比1以上が岡山では6週間、広島では4週間を超えており、関西や、愛知での上
昇の際と同様の傾向が見られる。比較的人口規模も大きく、周辺への影響も懸念され、感染のレ
ベルを下げるための特段の取組が求められる。
」と評価された。なお、全国平均の直近1週間合
計の対人口 10 万人の新規感染者数は約 31 人であった。
115
2021 年5月 19 日アドバイザリーボードでは、「重点措置にも関わらず、GW 以降、那覇市を
はじめとした都市部と八重山地域で 20-30 代を中心に現役世代で新規感染数者が増加し、直近1
週間合計の対人口 10 万人の新規感染者数は約 57 と高い水準。県外からの渡航者の感染も見られ
ている。感染者の増加により、医療の逼迫が予想される。特に、高齢者に感染が波及することに
より、重症者の増加が懸念される。
」と評価された。
114

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