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別添 新型コロナウイルス感染症対応について (197 ページ)

公開元URL https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/coronavirus_yushiki/index.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対応に関する有識者会議(第5回 6/15)《内閣官房》
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各論

第4章

保健所等の地域保健の体制

第3節

入院調整、健康観察等

・ 重症化リスクの最も高い 65 歳以上の感染者数の割合は大きく低下している一方、
東京都では、30 代以下の若い世代の感染が7割に達し、20 代の感染も連日千人を
超えている。この結果、高齢者の重症者数は低い水準で推移している。
・ 全国の死亡者数の数は、5月は一時、1日で 100 人を上回ったが、8月1日は5
人となっているなど、これまでと顕著な違いが出てきている。
・ 一方、東京を中心に医療の現場は大変さを増しつつある。40 代、50 代の重症者
は、都内では増加傾向にあり、熱中症などの救急搬送も増加し、通常医療への負荷
も増える中で、感染者数も急増し、すぐに入院できずに自宅で療養する者が増えて
いる。
とした上で、ワクチン接種の進展に伴う患者像の変化等の中で、患者が急増している
地域における対応として、
・ 入院治療は、重症患者や、中等症以下の患者の中で特に重症化リスクの高い者に
重点化することも可能であること 318。その際、宿泊・自宅療養の患者等の症状悪化
に備え、空床を確保すること。
・ 入院させる必要がある患者以外は、自宅療養を基本とし、家庭内感染の恐れや自
宅療養ができない事情等がある場合に宿泊療養を活用すること。
・ 健康管理体制を強化した宿泊療養施設を増強すること。
・ 地域の医師会等との連携や外部委託を含め、自宅療養者への健康観察を更に強化
し、症状悪化の際は速やかに入院できる体制を確保すること。その際、My HER-SYS
や自動架電等も活用すること。
といった患者療養の考え方をとることも可能であるとした。

8 月 3 日の事務連絡に関し、中等症も自宅療養を基本とする趣旨なのかとの指摘や批判があ
った。これについては、必要な方が引き続き必要な治療を受けられるように、入院は、重症患
者、中等症患者で酸素投与が必要な方、酸素投与が必要でない方でも重症化リスクがある方に重
点化することが可能であることを示したものであることや、最終的には医師の判断で中等症の方
でも必要と認められれば入院となることが、厚生労働大臣や新型コロナ対策担当大臣から説明が
なされた。
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