資料1-3 令和7年度 厚生労働科学研究費補助金公募要項(一次)(案) (123 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_47009.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第142回 12/12)《厚生労働省》 |
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移植医療基盤整備研究事業
研究事業の概要
(1)背景
移植医療は、患者にとって疾患の根治を目指す重要な治療法である一方で、任意・善意の下で
のドナーによって初めて成立する医療でもあり、その意思を最大限尊重する必要がある。ドナーやレ
シピエントにかかる身体的・心理的・経済的負担を軽減することが移植医療における大きな課題で
あり、また、ドナーの安全性を確保しつつ、適切な提供の推進を図ることが必要不可欠である。
(2)事業目標
臓器移植については「臓器の移植に関する法律」、造血幹細胞移植については「移植に用いる造血幹
細胞の適切な提供の推進に関する法律」により、ドナー・レシピエント双方にとって安全で公平な医療が
求められている。本研究事業により得られる、各審議会での議論に用いる基礎資料やより良い提供体
制構築のための政策提言等を通じて、ドナーの安全性やドナー家族を含めた国民の移植に対する理解
を確保しつつ、適切に移植医療を提供するための施策の見直しや制度設計、政策の立案・実行等につ
なげる。
(3)研究のスコープ
〈臓器・組織移植分野〉
・幅広い世代の国民の臓器・組織移植に関する理解の促進
・臓器提供から臓器移植までのプロセスが一貫して円滑に実施されるための医療体制の構築
〈造血幹細胞移植分野〉
・造血幹細胞移植、造血幹細胞の提供に関する正しい知識の普及啓発
・ドナーコーディネート、リクルート体制の効率化を含めた骨髄・末梢血幹細胞を提供できる環境の整
備
・臍帯血提供の促進、より良質な臍帯血を採取・調製保存できる体制の構築
(4)期待されるアウトプット
〈臓器・組織移植分野〉
臓器提供に関する普及啓発について、科学的根拠に基づいた新たな普及啓発モデルを構築する。さ
らに、医師の働き方改革を見据えた移植医療における環境改善および、臓器提供および移植に係わる
医療従事者の卒前・卒後教育を通して専門職の育成を行う。
〈造血幹細胞移植分野〉
造血幹細胞の提供体制構築を推進する上での課題や、ドナーとドナー家族への効果的な普及啓発方
法を明らかにする。また、骨髄・末梢血幹細胞・臍帯血のそれぞれについて、最適な移植医療を実施す
るための科学的な知見を蓄積し、診療ガイドラインの作成・改訂等を行う。
(5)期待されるアウトカム
〈臓器・組織移植分野〉
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