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資料1-3 令和7年度 厚生労働科学研究費補助金公募要項(一次)(案) (212 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_47009.html
出典情報 厚生科学審議会 科学技術部会(第142回 12/12)《厚生労働省》
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IA-2

公募研究課題

(1)研究課題名
診療所における医療安全活動の質向上に向けた研究(25IA0201)

(2)目標
医療法では診療所を含む全ての医療機関に医療安全管理体制の確保(指針の整備、職員
研修の実施、医療機関内の事故報告等の改善のための方策)を義務づけ、通知でそれぞれ
に盛り込むべき内容を示している。一方、医療安全管理者等の、医療安全にかかる規程の
研修を修了し医療安全活動に専任・専従で従事する担当者が配置されていない医療機関に
おける、医療安全に関する知見の入手方法や、知見に基づいた医療安全活動(指針の策定
と更新、職員研修の企画と実施、事故防止策の立案と実施等)の実施状況は明らかになっ
ていない。
また、医療法・医療法施行規則に基づいて日本医療安全調査機構や日本医療機能評価機
構が全国医療機関から事故等の情報を収集・分析した上で発出している情報(「医療事故
の再発防止に向けた提言」や「医療安全情報」等。以下、「提言・医療安全情報等」とす
る)は、病院における事故等の情報を中心として情報収集・作成されており、診療所の医
療安全に資する提言・医療安全情報等の同定や、診療所における提言・医療安全情報等の
活用状況の把握は十分行われていない。
そこで本研究では、診療所へのアンケート・ヒアリング等を通じて、医療安全に関する
知見の入手状況や、知見に基づいた医療安全活動の実施状況を把握する。また、知見の入
手・活用の促進・阻害要因を同定し、診療所における医療安全に関する知見の入手・活用
のモデル(例えば、診療所向けの標準化された内容の医療安全研修を、地域で継続的に実
施する体制等)を提案する。
さらに、診療所の医療安全に資する提言・医療安全情報等を選定した上で、診療所にお
けるそれらの活用状況を把握する。なお、提言・医療安全情報等は日本医療安全調査機
構、日本医療機能評価機構の発行物について、それぞれ複数選定する。
以上を踏まえ、医療安全に関する知見の入手・活用方法や、診療所における活用に資す
る提言・医療安全情報等を含めた、診療所向けの医療安全の研修教材を作成する。なお診
療所向けの研修教材は、特定の領域(例えば透析施設)に特化した教材のみではなく、一
般的な診療所外来を想定したものも作成することを目標とする。

(3)求められる成果
以下の①~⑥の全てを実施する。
① 診療所における、医療安全に関する知見の入手・活用の現状を把握する。
② 診療所における、医療安全に関する知見の入手・活用の促進・阻害要因を同定す
る。
③ 診療所における、医療安全に関する知見の入手・活用モデルを提案する。
④ 診療所での活用に資する提言・医療安全情報等を選定する。
⑤ 診療所における、④の活用の現状を把握する。
⑥ 診療所向けの医療安全の研修教材を作成する(内容に③④を含めること)。
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