よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料1-3 令和7年度 厚生労働科学研究費補助金公募要項(一次)(案) (184 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_47009.html
出典情報 厚生科学審議会 科学技術部会(第142回 12/12)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

HA-2

公募研究課題

(1)研究課題名
急性弛緩性麻痺等の神経疾患に関する網羅的病原体検索を含めた原因及び病態の究明、
治療法の確立及び疾患の普及啓発に資する臨床疫学研究(25HA0201)

(2)目標
感染症発生動向調査において 15 歳未満の急性弛緩性麻痺が 2018 年より全数届出対象と
なっている中、症例定義に合致する場合も届出が行われていない症例がある可能性があ
り、ポリオのサーベイランス指標を踏まえても、医療従事者及び自治体関係者への普及啓
発が重要と考えられる。エンテロウイルス D68 や A71 等との関連が指摘される一方で原因
不明の例も多く、本疾病の原因究明の必要性と治療法や長期予後に関する検討が必要とさ
れており、また、急性脳炎・脳症等の急性に経過する神経疾患に関しては、広範なウイル
ス学的検索を行うなどの実験室診断を含めた詳細な検討が必要であるが、今般の国内例に
おいては、十分な検討結果が未だ得られていない。
本研究では、急性弛緩性麻痺・急性脳炎・脳症等の神経疾患の実態を把握し、その原因
究明のための検査・診断に関する手順を確立するとともに、病態を解明することを目標と
する。また、基礎的及び臨床疫学的視点から急性弛緩性麻痺の治療法の確立に資する研究
を実施し、本邦での正確な疾患像把握のため、普及啓発を推進する研究を実施する。

(3)求められる成果


急性弛緩性麻痺について、これまで関連が指摘されているエンテロウイルス D68 等を含
めた網羅的病原体検索に適切な検体を収集し、診断の質の向上を図るとともに、急性弛緩
性麻痺、急性脳炎・脳症の原因を分子疫学的視点から明らかにする。
・ 急性弛緩性麻痺の発生動向調査を解析し、実態把握を実施する。
・ 急性弛緩性麻痺の病態を究明するとともに、追跡調査等により治療及び予後に関する実
態を把握する。
・ 全症例のポリオ検査を国立感染症研究所で実施することになったことに伴う、医療機
関、保健所や地方衛生研究所への技術的支援を実施する。
・ 急性弛緩性麻痺の病原体検査の扱いに関する現状と課題に関して医療機関、保健所、地
方衛生研究所を対象とした調査を実施する。
・ 急性弛緩性麻痺サーベイランス・診断・検査・治療に関する手引きを必要に応じて更新
する。
・ 急性弛緩性麻痺に関して、講習会や啓発媒体等を用いて医療従事者及び自治体関係者な
どへの普及啓発を図る。

(4)研究費の規模等 ※
研究費の規模: 1課題当たり年間 10,000 千円程度 ※ (間接経費を含む)
研究実施予定期間: 最長3年間 令和7年度~令和9年度
新規採択課題予定数: 1課題程度 ※
181