資料1-3 令和7年度 厚生労働科学研究費補助金公募要項(一次)(案) (49 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_47009.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第142回 12/12)《厚生労働省》 |
ページ画像
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
1
臨床研究 ICT 基盤構築・人工知能実装研究事業
研究事業の概要
(1)背景
健康・医療・介護・福祉分野の大規模データの分析は、医療の質の向上・均てん化や日本
発の医療技術の開発に必要なエビデンスを提供するものである。しかし、医療機関や研究機
関、行政等の個々の主体が管理するデータの互換性が十分でなく、その活用が進んでいな
い。
また、膨大な健康・医療分野のデータの収集・解析によって、予防・健康管理に向けた効果
的なサポートを国民が身近で受けられる環境を整備するとともに、個人に最適な健康管理・診
療・ケアを実現する基盤を整備する必要がある。
平成 30 年より「保健医療分野 AI 開発加速コンソーシアム」(以下、コンソーシアム)が
設置され、健康・医療・介護分野における医療情報を連結した ICT システム構築や AI 実装に
向けた取組みが進んでいる。令和4年度には AI の社会実装の充実に向けた AI 戦略 2022 が策
定されるとともに、コンソーシアムにおいても、保健医療分野における日本が強みを有する
分野への AI の活用やデータ利活用の環境整備等について議論を行い、令和5年2月に「ロー
ドブロック解消に向けた工程表」及び「俯瞰図に基づく AI 開発促進のための工程表」をと
りまとめた。
更に、生成 AI(対応関係を持って学習させた内容とは別の、新たな回答を生成できる AI)
の急速な技術革新に伴い、政府では AI 戦略会議、AI 戦略チームが組織される等、生成 AI 技
術への注目は大きく、保健医療分野においても生成 AI 技術の実装に向けた政策が求められ
る。
これらを踏まえ、引き続き、保健医療分野における ICT・AI の開発・利活用の促進や医療
データの利活用に向けた環境整備に資する研究に取り組む必要がある。
(2)事業目標
健康・医療分野における ICT インフラの整備によるデータ利活用や AI 技術の活用を促進
する環境を整備し、医療・介護の質の向上や効率化、医療・介護従事者の負担軽減、医療
安全の推進、医療教育の質の向上、患者の QOL の向上を実現する。
(3)研究のスコープ
・医療情報を利活用するための基盤研究
・健康・医療分野における ICT・AI 技術の開発・活用を推進するための基盤研究
(4)期待されるアウトプット
・「ICT・AI 開発のためのデータの利活用環境の整備」(①)
・「ICT・AI 技術の保健医療分野への応用及び実装」(②)
・「ICT 基盤構築と AI による保健医療人材の質の向上及び均てん化」(③)
46