資料1-3 令和7年度 厚生労働科学研究費補助金公募要項(一次)(案) (182 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_47009.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第142回 12/12)《厚生労働省》 |
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公募研究課題
(1)研究課題名
成人の侵襲性細菌感染症サーベイランスの強化のための研究(25HA0101)
(2)目標
成人の侵襲性細菌感染症のうち、肺炎球菌感染症については平成 26 年に肺炎球菌ワク
チンが定期接種化されているが、その効果を検証するためワクチン導入後の疾病負荷の変
化について継続した調査が必要である。また、それ以外の侵襲性細菌感染症については、
疾病負荷の経年変化を把握し、今後ワクチンが導入された場合のベースラインデータを把
握しておく必要がある。本研究では、成人の侵襲性細菌感染症に関して、我が国の予防接
種施策の効果を評価するとともに、発生動向の把握及び病原体の感染拡大機序等を検討す
るため、疫学情報及び病原体に関する詳細な情報を得ることを目標とする。
(3)求められる成果
・
我が国において、感染症法に基づいて全数を把握するための医師の届出対象疾患となっ
ている成人の侵襲性細菌感染症(侵襲性肺炎球菌、侵襲性インフルエンザ菌、侵襲性髄膜
炎菌、劇症型溶血性レンサ球菌等)について、感染症サーベイランス体制の強化のため、
下記に関する疾病及び病原体に関する詳細な評価等を行う。
①
侵襲性肺炎球菌について
平成 25 年4月に小児に対する肺炎球菌感染症が、平成 26 年 10 月に高齢者に対する
肺炎球菌感染症が定期接種対象疾患となっているが、予防接種の効果及び高齢者の肺炎
球菌感染症の予防に使用するワクチン製剤のさらなる検討のため、血清型等の詳細を含
む疾病動向の調査を実施する。また、肺炎球菌感染症に関する疫学情報を収集する。
侵襲性インフルエンザ菌について
平成 25 年4月に小児に対するヘモフィルスインフルエンザ菌 b 型(Hib)感染症が定期
接種対象疾患となったことから、成人における侵襲性インフルエンザ菌感染症に及ぼす
影響について評価を実施するとともに、当該感染症が侵襲性感染症に至る病原性因子に
ついて探索する。
侵襲性髄膜炎菌について
疾病の特性として、集団感染を生じること、感染者が短時間で死亡等を含む重篤な病
態に陥ることがあることから、報告された疾患の病原体の血清型や遺伝子情報等の詳細
を評価し、症例の積極的疫学調査のための追加情報及び世界的な発生動向についての情
報を収集する。
劇症型溶血性レンサ球菌について
疾病の特性として、感染者が短時間で死亡等を含む重篤な病態に陥ることがあるこ
と、近年の報告数が増加傾向にあることから、病原性因子等の細菌学的特徴について評
価を行い、疾病の転帰及び感染の拡大の原因等についての知見を収集する。
その他
②
③
④
⑤
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