資料1-3 令和7年度 厚生労働科学研究費補助金公募要項(一次)(案) (191 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_47009.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第142回 12/12)《厚生労働省》 |
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体制を構築するためには、医療従事者の育成、多職種連携の推進等の課題の解決に向けた
研究を行う。
・疫学情報等に関する課題:HIV 感染症拡大防止のためには早期の診断及び治療が重要で
あり、対策の立案と施策の評価のための指標として、ケアカスケードをはじめとした様々
な疫学指標の数値の把握を行う。
・研究開発に関する課題:エイズ予防指針に沿って各研究班で様々な研究を行っている
が、研究内容の重複や間隙の発生防止、研究班間の情報交換のために、研究計画や研究成
果について発表し、意見交換する場を設け、エイズ対策研究の方向性の決定に資する提言
を行う。
・長期感染に関する課題:抗 HIV 療法の進歩により HIV 感染症が慢性疾患化してきたこと
に伴い、療養期間の長期化や患者の高齢化、合併症等が新たな課題となっている。こうし
た課題に対応するため、多科にまたがる医療連携や介護福祉連携等を推進する。
(4)期待されるアウトプット
HIV 感染症・エイズ及びその合併症等に関する包括的な医療体制の構築、最新の知見を
検討し、診療ガイドラインの作成・改訂や、新規感染者数の減少に繋がる施策を検討する上
で基盤となる科学的根拠を構築する。また、曝露前予防薬を導入した場合の新規 HIV 感染者
の減少に伴う医療経済効果の推計や長期療養・在宅療養支援体制構築のための基礎的なデー
タを提供する。
(5)期待されるアウトカム
HIV 感染者の早期の診断率を向上させ、早期治療、長期療養・在宅療養支援体制を推進す
るとともに、種々の合併症等への対応を含めた、継続的な治療の提供が可能な体制 を構築す
る。
(6)国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)研究との関係性について
エイズ対策の課題を解決する研究のうち、HIV 感染症を対象とした基礎研究、診断法・
治療法の開発等の臨床研究、及び創薬研究等に関わるものは AMED 対象分の研究事業とな
る。本研究事業は AMED が実施する研究を補完・協働しながらエイズ対策の推進に資する
疫学・社会学的な行政研究を行う。
また、AMED で開発された医薬品等を有効性・安全性を確認しつつ、早期に臨床で活用出
来るよう、医療提供体制を整備し、診療ガイドライン等に反映させ、全国に普及する。
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