資料1-3 令和7年度 厚生労働科学研究費補助金公募要項(一次)(案) (127 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_47009.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第142回 12/12)《厚生労働省》 |
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慢性の痛み政策研究事業
研究事業の概要
(1)背景
多くの国民が抱える慢性の痛みが QOL の低下を来す一因となっているという背景か
ら、「今後の慢性の痛み対策について(提言)」(平成 22 年9月、慢性の痛みに関す
検討会)に基づき総合的な痛み対策を遂行している。
慢性の痛みについては、器質的要因だけでなく、精神医学的、心理的要因からの評価・
対応も必要であるため、診療科横断な多職種連携体制で、認知行動療法を含めた多角的なア
プローチにより診療をおこなう痛みセンターの構築を進め、令和5年4月現在全国 38 箇所
まで拡大するなど、着実な成果を上げている。また平成 29 年度から令和元年 度まで、痛み
センターと地域の医療機関が連携し、地域において適切な慢性疼痛の診療 を受けられる体制
を構築するための「慢性疼痛診療システム構築モデル事業」を実施し た(平成 29 年度は3
箇所、30 年度からは8箇所に拡大)。令和2年度からは、この体制を活用した「慢性疼痛診
療システム普及・人材養成モデル事業」を実施し、さらに令和5年度からは「慢性疼痛診療
システム均てん化等事業」を実施し、痛みの診療について実践可能な人材の育成、地域の医
療提供体制へ慢性疼痛 診療モデルの展開を行 ってい る。地域での慢 性疼痛の医療体制を 構
築、充実化し、また全国に均てん化することで、 慢性の痛みの医療を向上させ、患者の療養
生活における環境整備や QOL 向上に資する成 果を上げることが期待される。
(2)事業目標
痛みセンターを中心とした診療体制の構築・充実、痛みセンターでの診療を通じた診 療
データベースやレジストリ構築による患者層別化、疾病の原因・予防法の検討及び診断法・
客観的評価法の開発、就労支援、普及啓発、疫学研究等を実施し、慢性の痛みに 悩まされて
いる患者の QOL の向上、診療の質の向上を目指す。
(3)研究のスコープ
・地域における慢性疼痛対策の進捗管理・課題抽出
・ガイドラインやマニュアル等の普及
・慢性疼痛診療体制の充実・普及・実装
(4)期待されるアウトプット
・データベースによる患者の層別化や、作成したガイドライン等の活用により、痛みセンター
を中心とした痛みの診療システムを構築・充実・普及し、全国への均てん化を推進し、ドク
ターショッピングを回避して早期診断、早期治療を可能にする。
・「慢性疼痛診療システム普及・人材養成構築モデル事業」の評価の成果を活用して、患
者が身近な医療機関で適切な医療を受けられるようにする。
・慢性の痛み診療データベースを活用した痛みセンターでの診療効果が期待できる患者の層別
化を可能にする。
・痛みセンターでの集学的診療や支援の有効性に関するエビデンスが蓄積される。
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