資料1-3 令和7年度 厚生労働科学研究費補助金公募要項(一次)(案) (186 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_47009.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 科学技術部会(第142回 12/12)《厚生労働省》 |
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公募研究課題
(1)研究課題名
診療所及び高齢者施設を対象とする効率的・効果的な薬剤耐性菌制御手法の確立のため
の研究(25HA0301)
(2)目標
診療所、高齢者施設や地域の状況(薬剤耐性菌の検出、抗微生物薬適正使用、抗微生物
薬の処方量、院内(施設内)感染予防の実施状況等)に基づいた、薬剤耐性対策の効果を
高める方法については未だに確立された知見が存在しない。
本研究では、薬剤耐性菌がどのように在宅医療や高齢者施設の場に侵入し、ヒトに健康
危害を及ぼすかに関しての解析を行うため、高齢者施設や医療機関で分離される薬剤耐性
菌およびその耐性遺伝子の比較解析を行い、その伝播ルートの解明を目指す。また、国内
の医療現場や高齢者施設における薬剤耐性菌の実態及び伝播様式を含めた臨床疫学的解析
を行い、国外の知見も収集しながら、それらに基づく診療所および高齢者施設の薬剤耐性
対策の推進・強化を目標とする。
(3)求められる成果
・
国内外の医療現場で大きな問題となっている薬剤耐性菌に関して、国内外の疫学・感染
対策・治療に関する最新の知見を踏まえ、診療所や高齢者施設等での薬剤耐性菌の検出状
況、抗微生物薬の使用状況などに関する情報に医療現場から検出される薬剤耐性菌の解析
結果を加えることによって、薬剤耐性菌感染の制御を推進・強化する方策について、我が
国全体の薬剤耐性菌対策のレベル向上に資する提言を行う。
・ 薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン戦略 5.2「薬剤耐性に関する普及啓発・教育、
感染予防・管理、抗微生物剤の適正使用に関する研究の推進」に記載のある在宅医療及び
高齢者施設での伝播経路に関する臨床疫学的解析を行う。
・ 診療所及び高齢者施設における感染症診療及びサーベイランス体制の構築に向けた政策
の提言を行う。
・ 診療所及び高齢者施設の抗微生物薬適正使用の推進において、専門性を有する臨床検査
技師及び薬剤師等の役割を明確するとともに、これらの職種がその施設の薬剤耐性対策に
与える影響・効果を検討し、これを基に必要な提言を行う。
・ 薬剤耐性対策ガイドおよび上記の提言を基に、診療所及び高齢者施設でのモデル運用を
実施し、効果を検証する。また実施結果を踏まえた新たな提言を行う。
(4)研究費の規模等 ※
※
研究費の規模: 1課題当たり年間 10,000 千円程度 ※ (間接経費を含む)
研究実施予定期間: 最長3年間 令和7年度~令和9年度
新規採択課題予定数: 1 課題程度 ※
研究費の規模等はおおよその目安となります。研究費の規模及び新規採択課題予定数等
については、今後の予算成立の状況等により変動することがあります。
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